↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REMNANT RECORD~ストーリー未読の世界一位の廃ゲーマーは、倒した敵の物語を知らない~  作者: 霜月ルイ
第一章:技神国奪還編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/76

24:覇王不在、黒豹群れを一つにする。

 翌朝、私は二十四人を、拠点の中央へ集めた。


 リンドウが連れていった四人は、全員が上位職へ進化している。


 アウラは、聖騎士(ヴァルキリー)


 テオは、暗殺者(アサシン)


 カレンは、剣聖(けんせい)


 そしてノアは、冥華の聖女(アニマ・メイデン)


 レベルだけなら、私が送り出したときとは比較にならない。


 だが、今日から必要になるのは、四人だけの強さではなかった。


「これから、二十四人を四つの班へ分ける」


 私の言葉に、全員の表情が引き締まる。


「一班六人。アウラ、テオ、カレン、ノアが、それぞれ五人を率て」


「俺たちが、正式に隊長になるのか?」


 テオが尋ねる。


「そのために、リンドウがお前たちを連れていったのだろう?」


「あの人は、何でも勝手に決めますからね」


 カレンが不満そうに言う。


「だが、断るつもりはないのだろう?」


「当然です!」


 迷いなく答えた。


 出発前のカレンなら、自分が強くなることだけを考えていただろう。


 今は、自分の後ろに立つ五人へ視線を向けている。


 やはり、変わった。


「まずはアウラ班」


 アウラのもとには、防御と戦線維持に向いた者を配置した。


 剣と小盾を扱うダン。

 長槍を持つ獣人の男。

 重盾を扱う人間の女。

 簡単な治癒魔法を使えるエルフ。

 そして、敵の足止めを得意とする槍兵。


「お前たちの役目は、防衛と避難路の確保だ」


「敵を倒すことではないのか?」


 重盾を持つ女が尋ねる。


「倒せるなら倒せ。だが、優先するのは仲間を守ることだ」


 アウラが『バスティオン』へ手を置く。


「私たちが立っている限り、後ろの者には触れさせない」


 続いて、テオ班。


 斥候、弓使い、軽装の剣士、投擲を得意とする獣人。

 そして、罠を扱える小柄な男。


「お前たちは偵察、潜入、遠距離からの援護。敵を倒す前に、何がどこにいるかを全員へ伝えろ」


「分かってる」


 テオが頷く。


「本当に分かっているのか?」


「リンドウにも、毎日怒鳴られた」


「なら大丈夫そうだな」


「大丈夫じゃない。思い出すだけで耳が痛い」


 狼耳が僅かに伏せられた。


 カレン班には、攻撃力の高い者を集めた。


 剣士、戦士、槍兵。大剣を扱う獣人。

 そして、大弓を持つ巨体の男。


「正面突破と遊撃を担当してもらう」


「私たちが敵陣へ穴を開けますよ!」


 カレンが『望月』と『朔月』の柄へ手をかける。


「だが、勝手に先へ行くなよ」


「誰に言ってるんです?」


「お前にだ」


「……今の私は隊長ですよっ!」


「だから言っている」


 カレンは不満そうに黙った。


 最後はノア班。


 魔導士、治癒術師、弓使い、魔法の盾を扱う女。

 そして、魔物の足止めに向いた拘束魔術を使う男。


「回復、魔術、召喚による支援を担当する。四班すべてを助けようとするな」


「はい」


 ノアは、以前のように迷わず返事をした。


「一番崩れそうな場所を見つけて、そこへ力を使います」


「その判断を誤れば?」


「次に生かします」


「仲間が傷ついたとしてもか?」


 ノアは僅かに杖を握り締めた。


 それでも、目を逸らさない。


「誰も傷つけずに戦うことはできません。だから、全員が生きて帰るために必要な人を選びます」


「それでいい」


 四つの班。


 四人の隊長。


 二十四人の戦士。


 だが、班分けをしただけで、一つの部隊になるわけではない。


「今日は、四班すべてで『亡者の地下墓地』を攻略する」


「全員でか?」


「ああ」


 ダンが不安そうに周囲を見る。


「二十四人もいれば、楽に倒せるのではないか?」


「そう思うなら、やってみろ」


 楽になるかどうかは、これから分かる。


 ♢


 最初の合同攻略は、予想していた以上に酷かった。


「カレン、待て!」


「前が空いてます! このまま押し切ります!」


 カレン班が、出現したグールの群れへ飛び込んでいく。

 突破力は高い。

 前方の敵を次々と斬り伏せ、道を開いていく。

 だが、後続の班との距離が急速に開いていた。


「アウラ! 前へ出ろ!」


「今は後方を守っている!」


 アウラ班は、守りを固めすぎていた。

 後ろから現れた亡者を一体ずつ確実に倒し、他の班が追いつくのを待っている。

 安全ではある。

 だが、その間にもカレン班は先へ進み続ける。


「前方にグールが十五! 右の通路から追加が来る!」


 テオが叫ぶ。

 その直後、テオ班だけが右の通路へ向かった。


「テオ! なぜ勝手に動く!」


「追加が来る前に止める!」


「全員へ伝えてから動け!」


「今、伝えた!」


「動いた後に言うな!」


 さらにノア班。


「アウラさんの班に防御魔法を! カレンさんの班には速度強化! テオさんたちへ――」


「ノア、待て!」


 ノアの杖から複数の魔法が放たれる。

 四班すべてへ同時に支援を送ったせいで、魔力が目に見えて減っていく。


「まだ攻略は始まったばかりだぞ!」


「ですが、全員が戦っています!」


「だから全員を助けようとするな!」


 それぞれの班は強い。

 アウラ班は崩れない。

 テオ班は素早い。

 カレン班は敵を倒す。

 ノア班は全体を支えられる。


 しかし、四班がそれぞれ勝手に戦っている。


 これでは部隊ではない。

 ただ、四つの集団が同じ場所にいるだけだ。


「カレン班が囲まれた!」


 誰かが叫ぶ。


 前へ出すぎたカレン班の後方へ、別の通路から亡者が流れ込んでいた。


「全員、止まれ!」


 私は『クロノア』を振り抜き、カレン班へ迫る亡者をまとめて吹き飛ばす。


 地面を蹴り、四班の中央へ飛び込んだ。


「各班で勝手に戦うな!」


 全員の視線が私へ集まる。


「アウラは道を作れ! 後ろを守るだけでは誰も前へ進めん!」


「分かった!」


「カレンは、アウラが開いた場所へ入れ! 自分で勝手に穴を開けようとするな!」


「ですが、私のほうが早いです!」


「お前に後ろが追いつけなければ意味がない!」


 カレンが歯を食いしばる。


「テオは敵を倒す前に位置を伝えろ! お前の班だけが知っていても役には立たん!」


「……分かった」


「ノアは全員を見るな! 崩れそうな班だけ支えろ!」


「はい!」


 私は周囲を見渡した。


 前方から来る亡者。

 後方で増え始めるグール。

 右の通路に魔術師。

 左側では、カレン班の一人が負傷している。


 どこへ指示を出す。

 どこを切り捨てる。

 どの班を前へ進ませ、どの班を下げる。


 これまで私は、自分が最も危険な場所へ入り、敵を倒してきた。


 だが今は違う。

 私自身が一体倒すより、四つの班を正しく動かしたほうが、多くの敵を倒せる。


「アウラ班、前へ!」


「行くぞ!」


 アウラが『バスティオン』を構え、亡者の群れへ突進する。


 盾で敵を倒すのではない。

 左右へ押しのけ、後ろの班が通れる道を作る。


「カレン!」


「言われなくても分かってますよ!」


 開いた道へカレン班が入る。

 アウラ班が押さえた敵を、攻撃職が一気に仕留めていく。


「テオ! 右通路の状況!」


「魔術師が六! あと二十秒で詠唱が終わる!」


「お前の班で止めろ! 倒す必要はない!」


「了解!」


 テオ班が影のように走る。

 投げナイフと矢で魔術師の詠唱を妨害し、前線へ攻撃が届くのを防いだ。


「ノア!」


「カレン班の負傷者を治療します! 残り魔力は七割です!」


「そのまま報告を続けろ!」


「はい!」


 最初の合同攻略は、どうにかグールキングの部屋まで到達した。


 だが、消耗が大きすぎた。

 カレン班は前へ出すぎて負傷者が三人。

 ノア班は、既に魔力が半分以下。

 アウラ班は、守りすぎたせいで装備の損耗が激しい。

 テオ班だけは比較的無傷だが、他の班へ情報が伝わっていなかった。


「今日はボスとは戦わない」


「ここまで来たのにですか……?」


 カレンが不満そうに言う。


「この状態で戦えば、誰かが死ぬ」


「勝てない相手じゃないと思いますけど」


「勝てるかどうかではない。全員で帰れるかどうかだ」


 カレンは口を閉ざした。


「撤退する。帰ったら反省点を全員で出せ」


 ♢


 二度目の合同攻略。


 四班の距離は、最初よりも近くなった。


「前方、グールが十二!」


 テオが声を上げる。


「後方は?」


 アウラが尋ねる。


「今はなし。ただし、三十秒ほどで出る可能性が高い!」


「なら、先に前を抜ける」


 アウラが判断する。


「カレン、右側を開けるか?」


「問題ないです!十秒ください!」


「私が十五秒持たせる」


「ノア、補助は?」


「カレン班へ速度強化。アウラ班には必要ありません。残り魔力は九割です」


「よし。進むぞ!」


 各班が、自分の情報を全員へ伝える。


 一つの班だけで判断しない。


 誰が前へ出るか。

 誰が残るか。

 どこへ支援を送るか。


 短い言葉で共有する。


 まだ、完全ではない。


 アウラが判断を迷うこともある。

 テオが先に動きかけることもある。

 カレンは隙を見ると前へ出たがる。

 ノアも、全員の傷へ目を向けてしまう。


 それでも、前回とは見違えていた。


 ♢


 三度目の合同攻略。


 私は一度も『クロノア』を振るわず、グールキングの部屋へ到達した。


「ここからが本番だ」


 巨大な扉の前で、二十四人を見渡す。


「一つだけ覚えておけ」


 全員が私を見る。


「これは、四班でグールキングを倒す戦いではない」


「違うのか?」


 ダンが尋ねた。


「一つの部隊で、一体の敵を倒す戦いだ」


 扉を開く。


 ♢


『『グールキング』が出現しました』


 腐敗した巨体が立ち上がり、巨大な棍棒を床へ打ちつけた。


 衝撃が部屋全体を揺らす。


「アウラ班、正面!」


「全員、私の後ろへ!」


 アウラが『バスティオン』を構える。


 淡い金色の『庇護領域』が広がり、グールキングの突進を受け止めた。


 巨体と盾がぶつかる。


 床が砕け、アウラの足が地面へ沈む。


「止めたぞ!」


「テオ班、死角と弱点を探れ!」


「散開!」


 テオ班が左右へ分かれる。


 弓と暗器が飛び、グールキングの意識を散らす。


「右膝の裏! 腐敗が進んでいる!」


 テオが叫ぶ。


「左脇にも深い傷がある! ただし、毒霧が溜まってる!」


「カレン!」


「聞こえてます!」


 カレン班が一斉に駆ける。


 アウラ班が正面で止めている間に、グールキングの右側へ回り込んだ。


「膝を崩す!」


 カレンの『望月』が長い軌道を描く。


 続く『朔月』が、膝裏の腐敗した肉を切り裂いた。


 大剣、槍、弓。


 五人の攻撃が同じ場所へ集中する。


 グールキングの右脚が沈み、巨体が大きく傾いた。


『グォォォォォッ!』


 怒りの咆哮。


 グールキングの口から、濃い緑色の毒霧が噴き出す。


「ノア班!」


「防御魔法を展開します!」


 ノアが『冥杖・ウロボロス』を掲げる。


 白い花弁が広がり、毒霧を押し返した。


 同時に、地面から骸骨兵が現れる。


「負傷者を後ろへ! 治癒術師は毒の解除を優先してください!」


 ノアは全員を見ていない。

 一番危険な場所へだけ、支援を送っている。


 毒を浴びた者。

 盾で衝撃を受けたアウラ班。

 そして、巨体の下へ入り込んだカレン班。


「テオ班、左から追加のグールが来ています!」


「数は七!」


「三人で止めろ! 残る二人は弱点の報告を続けてください!」


「了解!」


 私は全体を見渡す。


 アウラ班が正面を止める。

 テオ班が敵の動きを読み、増援を抑える。

 カレン班が弱点を破壊する。

 ノア班が毒と負傷者へ対応する。


 四班の動きが、つながっている。


 だが、グールキングの左腕が大きく振り上げられた。

 狙いは、後方にいるノア班。


「ノア、右へ退け!」


「ですが、治療中の人が!」


「アウラ班では間に合わん!」


 私は『クロノア』を構え、飛び出そうとする。


 その前に、ダンが動いた。


「俺が行く!」


 アウラ班を離れ、ノア班の前へ走る。

 小盾を構えたが、グールキングの棍棒を受け止められる大きさではない。


「ダン!」


「止める必要はない!」


 テオの声が飛ぶ。


「軌道を右へ逸らせ!」


「分かった!」


 ダンは棍棒の正面に立たない。


 小盾を斜めに構え、振り下ろされた一撃へぶつけた。

 腕が軋み、身体が吹き飛ばされる。

 それでも、棍棒の軌道は僅かにずれた。


 ノア班の横へ叩きつけられ、床を大きく砕く。


「ダンさん!」


「動ける! 俺より、アウラを支援しろ!」


 ノアは一瞬だけ迷い、アウラへ白い魔力を送った。


「了解しました!」


 正しい判断だ。

 ダンは傷ついた。

 だが、まだ動ける。


 一方、正面で巨体を支えているアウラが倒れれば、全班が崩れる。


「カレン! 今だ!」


 アウラが叫ぶ。


「分かってます!」


 グールキングの右膝が、完全に崩れた。


 巨体が片膝をつく。


「テオ!」


「首の後ろ! 核が露出した!」


「全班、攻撃を集中!」


 私の声と同時に、二十四人が動いた。


 アウラ班が巨体を押さえ込む。

 テオ班の矢と暗器が、首の周囲へ突き刺さる。

 カレン班が背中へ駆け上がる。

 ノアの死霊が、グールキングの両腕へ絡みつく。


「カレン!」


「これで――終わり!」


 『望月』と『朔月』が交差する。


 剥き出しになった核へ、二本の刃が同時に食い込んだ。


 続いて、残る全員の攻撃が一点へ集中する。


 核に亀裂が走る。


 そして――砕けた。


『『グールキング』を討伐しました』


 巨体が光の粒子へ変わっていく。


 私は最後まで、『クロノア』を振るわなかった。


 二十四人だけで倒した。


 誰か一人の力ではない。


 四班が、それぞれの役目を果たし、一つの敵を討った。


「……勝った」


 誰かが呟く。


「俺たちだけで……」


 歓声が上がる。


 抱き合う者。


 その場へ座り込む者。


 武器を掲げる者。


 私の前にも、通知が表示された。


『ザフィラのレベルが80へ上がりました』


「……やっとか」


 リンドウに命じられた目標。


 何度、アノマリー・ロードを倒したか分からない。


 昼は二十人を鍛え。


 夜は一人で地下墓地へ潜り。


 眠気に耐えながら、ようやく届いた。


 だが、レベルが上がったことよりも。


 目の前で喜ぶ二十四人の姿のほうが、遥かに嬉しかった。


 ♢


 その夜。


 拠点で食事を取っていると、パーティーメニューに通知が届いた。


『リンドウからパーティー通信の申請があります』


 すぐに通信を繋ぐ。


「リンドウか」


『おう』


「そちらはどうだ」


『黒いほうは出た』


「なら帰ってこい」


『月のほうが出てねぇ』


「一枚あれば十分ではないのか?」


『双剣を一本だけ作ってどうすんだよ!』


「同じ素材で二本作ればいいだろう」


『黒い双剣二本にしたら、もうツヴァイじゃなくてシュヴァルツだろうが!』


「何を言っているのか、まったく分からん」


『とにかく、黒と白が一対で完成なんだよ!』


 相変わらず、武器のことになると面倒な男だ。


「こちらは、二十四人だけでグールキングを倒した」


 通信の向こうが静かになる。


『ザフィラは手を出したか?』


「一度も刃を振るっていない」


『そうか』


 短い返事。


 だが、その声には満足そうな響きがあった。


「私もレベル80へ到達した」


『ギリギリ合格だな』


「帰ってきたら斬るぞ」


『褒めてんだろうが』


「どこがだ!」


『で、四班はちゃんとまとまったのか?』


「ああ。まだ未熟だが、四つの班が互いを見て動けるようにはなった」


『なら、後は実戦までに仕上げろ』


「分かっている。それより、いつ戻るつもりだ」


『月の天殻が出たら』


「もう意地になっているだけではないのか?」


『廃人を舐めんな』


「十分舐めていると思うが」


『素材が出るまで帰らねぇ。それだけ伝えといてくれ』


 通信が切れた。


 身勝手な男だ。


 だが、約束した以上、本当に二枚そろえるまで帰ってこないのだろう。


 ♢


 それから数日。


 四班の連携は、さらに安定していった。


 アウラ班が作った道を、カレン班が突破する。

 テオ班が敵を発見し、ノア班が必要な場所へ支援を送る。


 私は全体の中央に立ち、どの班を進ませ、どの班を退かせるかを判断する。


 自分で敵を倒す機会は、以前よりも減った。

 それでも、部隊全体が倒す敵の数は増えている。


 自分が強いことと、他人を強くできることは別。


 そして――。


 強くなった者たちを、一つの目的へ向かわせることも、また別の力なのだ。

 そのことを、私は少しずつ理解し始めていた。


 その日の訓練を終えた頃。

 森の奥から、枝を踏み折る音がした。


「誰だ!」


 全員が即座に武器を構える。

 月明かりの差し込む森。

 暗闇の奥から、一人の男が歩いてくる。


 服は所々破れ。

 髪は乱れ。

 顔には濃い疲労が浮かんでいる。


 それでも、口元には満足そうな笑みがあった。


「待たせたな」


「リンドウ!」


 男の両腕には、巨大な二枚の天殻。


 片方は、周囲の光さえ飲み込む漆黒。

 もう片方は、夜の中でも淡く輝く月白。


 リンドウは二枚を地面へ置き、大きく息を吐いた。


「やっっっと二枚とも落ちやがった……」


お読みいただきありがとうございます。

ここまで読んで「続きが気になる」と思っていただけましたら、

ブックマークと下の☆☆☆☆☆からの評価で応援いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。