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異世界教皇と転生令嬢~最悪のシナリオを塗りつぶす!~  作者: 悠月 風華
第二章 偽りの令嬢
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第10話「成績優秀者の集まり」

とぼとぼと時間も気にせず、会話をしながら

歩いているといつの間にか教室に着いていたようだ。


「Sクラスは、他のクラスとは違いこの別校舎全てが、

Sクラスに属する生徒だけが、

行き来できる仕様になっているのです」


「何だか無駄に注目を集めているように思えるんだけど」


レイシアが簡潔にアリアに説明してくれたおかげで、

すぐさまこの別校舎にいる生徒の数が

少なかった理由を知ることができた。


「それは、転入生ですから」


先程までは目の前で先導して歩いていたはずのユージが、

いつの間にかアリアの真横にいる。

このクラスに転入生が入ってくることは他クラスに比べると

あまりにも稀なことなのだそうだ。


「は~、そういうものなのね」


「あ、あなたが転入生ね?!」


そうなのか、と納得したところで、

このクラスに属する生徒達がワラワラと集まってきた。


──おしくらまんじゅうのように次から次へと、

生徒たちからの質問やら何やらを受けたアリアは、

長生きした事による経験なのか知らないが、

特に疲れた様子もなくレイシアたちの所へと戻ってきた。



「お疲れ様です、リア様」


「彼女たちは随分と嬉しそうだったわね」


おしくらまんじゅうになる前にレイシアにより、

アリアの席はレイシアの隣だと教えられていたので、

アリアは特段迷うこともなく静かに席に着いた。


「そうですね、

このSクラスに転入生はあまりいませんから」


「それだけこのクラスに入るのは難関という事ね」


「そうとも言いきれますね」


苦笑いを浮かべるレイシアの姿を見て、

『どうやらそのようだ』と納得したアリアは

これから教わることなどをざっとレイシアに教わる。


『そもそも教皇なのだから、

知らない方が可笑しいんだろうな』と

ユージとリドは顔を見合わせて心の中で思う。

それと同時に、

『本当の真実を知っているのかもしれない』

という淡い期待も心に浮かべているのだが。


もちろんアリアは全て知っている。

何せこれから学ぶことの中には、

己が介入したこともある事柄もあったりするからだ。


「(どうせは、

良いように書き換えられてるでしょうけど)」


真実を知らない者たちは、

その内容を鵜呑みにするだろう。

だからといって、全面的に否定する気はない。

この中には全てありのまま伝わっているものもあるからだ。


「(いちいちどこが違う、これはこうだ、なんて

教えるのも面倒だしね。どうせは短い寿命(いのち)

真実なんて知らなくても問題ないでしょう)」


そうして、Sクラスに属することになったアリアは

ここから三週間、伯爵令嬢リアとして

授業や試験を受けることになる───。

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