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15.ラチカとクエスト・2



「ひっぎぃ……ッ! おっ……、あばばばッ、……ッ!」


 森林・荒野地帯に、絶叫がこだましていた。


 液体が、跳ねる。

 視線は、泳ぐ。


 うん、……どんな敵にも油断は禁物だ。

 というより、経験値って大事なんだなって話。

 特大の魔法をスライムへ対して、意気揚々と放ったラチカであったが。

 そのスライムは何故かその魔法への耐性を備えていた。


「……」


 まぁそこまでは。

 イレギュラーの範囲ではあるけれど、あり得ることだ。

 さっきも復習したが、生態系。それによって変に進化を遂げた生物もいるにはいるのだろう。

 放った電撃魔法を、対象のスライムは弾いた。

 残念なことにこれは、まぎれもない事実で。


 で、だ。

 俺ならそこで違和感を覚えて、攻撃を一旦取りやめる。メアなら違う魔法でごり押しするかもしれないし、物理で核を破壊しに行くかもしれない。

 まぁそこは何でもいいんだ。

 なんにせよ……、同じ手段を用いて攻撃を繰り返すことが、一番の悪手だ。

 そしてラチカはソレを行った。


『えぇ……? 何で効かないのよッ! ……~~ッ! もう一撃、食らえッ!』

『あっ! ダメだってラチカッ!』

『え――――』


 耐性を持つ敵の恐ろしさは色々あるが。

 中でも一番厄介なのが、無効化だけでなく、吸収・膨張する類の敵。

 つまるところ、こちらの攻撃エネルギーでパワーアップしてしまうモンスターというのが、面倒なのである。

 そしてこのスライムがそれでしたという話。


 ラチカの電撃を吸収したスライムは、先ほどとは見違えるほどの動きでラチカへと光速の触手を伸ばす。

 身体の変化もそうだったが、触手が飛んでくる速度が違いすぎて、俺も反応が遅れてしまった。


 そして今に至る。

 ラチカはとても残念なことに、半透明なスライムの体内へと取り込まれてしまった。

 自慢のポニーテールもほどかれ、体内を漂っている。

 かろうじて顔は出せているから呼吸はできるものの、とても無残なショーウィンドウが出来上がっていた。


「ひっ……!? な、何っ……?」


 ところどころ皮膚へと直接電撃をくらっているみたいだが……、ここで、今度はラチカの電撃耐性が働いてしまっている。

 彼女も彼女で、電撃魔法への耐性を使用した状態でクエスト(授業)へと臨んでいた。……そしてそれが、めっちゃ裏目っている。


「やぁっ……、あ、ダメ、ピリピリ、っていうか、ビリビリするあばばばばばッッ!!?」


 衝撃(ダメージ)が徐々に――――そして一気に襲い掛かる。

 その衝撃により、徐々にだが衣服も焼け焦げていっていた。

 そしてその奥から見えてくるのは、何とも目の毒な……、若々しく瑞々しい素肌だ。

 布面積はどんどん少なくなる。あらわになった肌へと快楽信号を流されていくラチカを……、俺はとてもじゃないが直視できなかった。


 そういえばこの年代の半裸はなかなか見たことが無かったことを思い出す。

 しかもこの年代の中でも、ラチカは特にスタイルが整っているほうだ。そんなものを見てしまえば、主に俺の下半身はただでは済まないだろう。


「ちょッ……、ちょっとおおおおっ! たす、助け、なっ……、さいよッ……!」

「そっ、そうだった! い、今助けるからなっ!」

「ちょっとッ! こ、こっち見ないでよっ! あががあがががッ!!」

「いや無茶言うな!?」


 魔力感知だけで助けろってか!? 無茶言うなや!

 そうやって俺がわたわたしていると、空の上から聞き覚えのある声が響いた。


「……なにやってんだかリョーチン。相変わらずだね~」


 電撃とエロスが支配するこの空間に。

 中空からの呆れた声と共に、エキゾチックな色黒の女神が舞い降りる。

 あ、いや。体つき的に考えれば、むしろエロス要素はプラスされてるんだけども。


「ル、ルミエラっ……!?」

「やっほーリョーチン。元気そうで何よりだよん♪」


 近くへと降り立つと同時、その凶悪な爆乳が縦に揺れる。……うむ、こちらも目の毒です!






「リョーチンしばらく見ないうちに、特殊性癖持ちに進化したんだネ~。電撃食らってる若い子を(ネタ)に、やらしいこと考えてんだもん」

「誤解だ! そしてそれは進化なのか?」


 人として終わりに向かっているという意味では、一つの進化なのかもしれなかった。

 って、そうじゃなくて!


「男の俺に、何度も肌を見られるのは嫌だと思ったんだよ! だからあいつを助けてやってくれ!」

「りょ~」


 短く返事をして、長い髪を翻すエロスの化身。いや、化神。

 意味深に指を動かしたかと思えば……、一瞬にしてスライムの核部分を破壊せしめてしまった。

 ……どういう原理なのかは分からんが、やっぱり女神ってすげえ。


「おっけ~おっけ~、お疲れ~ってカンジで」


 軽い口調とともに、ダメージで気絶してしまったラチカへ布をかぶせるルミエラ。


「ど……、どうしてここに……?」

「シャルっちが思った以上に成長してくれたからさ。任せてもイイかな~って思ってネ。こっちの様子、見に来ちゃった☆」


 こうして、頼もしき女神。ルミエラがこちらへ合流することとなった。


「しかし最近の子は発育いいね~。リョーチン、どれくらい手ぇ出した~?」

「まだ(?)出してません!!」








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