写導戦隊カゲレンジャー10
『写導戦隊カゲレンジャー』10
・第十忍法「新メンバー参戦!」
地下ではオドゥン・クリムジャが憤りを感じていた。
「いい加減にしないか!」
ボン・ノワールと、ブラック・ガイ、ダーク・ソウル、ジョンノ・ダルクは「オドゥン様……申し訳ありません……」と謝罪していた。
「次こそは我に贄を捧げよ!」
「はっ!ここはこのノワールにお任せ下さい!」
「お前は二度、カゲレンジャーに負けている!信用成らん!」
「今度は私の一番弟子の三人衆を向かわせます!お任せあれ!」
「そこまで言うなら良いだろう!やってみるが良い!だがもし失敗した時は、尻拭いとして次はお前が出るんだ!良いな!?」
「うぐっ……は、はい!畏まりました!行け!我が一番弟子達よ!」
「マザー!我々にお任せを!」
「必ずやあのニックきカゲレンジャーの首を!」
「持って帰って参ります!」
「必ず使命を果たせ!マンギョ、シュウギョ、バルメ!」
三人は地上に上った。
地上ではカゲレンジャーが政府の人間達と会議をしていた。
「今入った情報によりますと、新戦力が影の里から届くそうです」
「新戦力?」
「我ら政府の協力の下、新しいメカと新しい忍者が生まれます」
「生まれるって……まだ赤ちゃんなのか?」
「そんな訳無いでしょ。腕太郎」
「赤ん坊がどうやって戦うんだよ?」
「それもそうか」
「じゃあ生まれると言うのはー?」
「正確には復活、ですな」
「復活?誰が?」
「それは……」
そこへ警報が鳴った。闇光師団のお出ましだ。
「行かねば!」
「待ち給え!まだ話は終わってない!」
「そんな事よりまずは闇光師団だ!行くぞ!皆!」
五人は駆け足で現場に向かった。入れ替わりで官邸にはあの男が現れた。
「お待たせしました」
「あ、丁度入れ替わりでして……」
「そうですか。じゃあいきなりデビュー戦と行きましょう」
「大丈夫なのですか?傷の方は……?」
「もう大丈夫です。それで、皆は?」
「ここに行きました」
「分かりました。私も向かいます」
「お気を付けて!」
カゲレンジャーは闇光師団が暴れている所に着いた。そこではマンギョ、シュウギョ、バルメがいた。
「出て来い!カゲレンジャー!」
「このマザー三人衆が相手する!」
「その首、差し出せェ!」
そこへカゲレンジャーの五人が登場した。
「闇光師団!こうも簡単に街を破壊されちゃあ困るぜ!」
「やっと出てきたか!いざ尋常に勝負!」
「いきなり三人かよ!?」
「そっちは五人だろうが!」
「たまには大人数同士で戦うのも良いでしょう!?」
「それでもアタシ達は負けない!」
五対三の戦いが始まった。忍術とカゲマル、それぞれの武器を使って闘ったが、一方的に負けてしまっていた。マンギョは電気鰻のようにヌルヌルとした動きと皮膚で攻撃を躱し、電撃攻撃。シュウギョは鋭い牙で噛み付き、しかも二フォーム変化。バルメは鋭いヒレと様々な嵌め技でカゲレンジャーを翻弄していた。これでは埒が明かないと思った五人は影分身の術で一対五の戦いを三つに分けて戦った。しかし体を三等分している事で体力の消耗が激しく、五人は元の人数に戻った。
「くっ……!このままでは……!」
「カゲレンジャー……覚悟!」
「これまでか……!」そう思っていると、突如影縫いの術のクナイが何処からともなく飛んできて三人衆の動きを封じた。
「何っ……!?」
シュン!シュン!と動き、棒術で三人衆を圧倒した、突然現れたニューヒーロー。それは銀色の忍者だった。
「閃光の銀狼!カゲシルバー!ウルフ!登場!」
「か、カゲシルバー……!?」
「誰なんだ!?アンタは!」
「立て、ブルー。一緒に行くぞ」
「え、あ、応っ!」
ブルーは立ち上がり、ドッグスピアーを出現させた。
「ドッグスピアー!」
「ウルフスピアー!」
カゲシルバーはドッグスピアーと似た武器を出した。二人は初めてなのに息の合ったコンビネーションで三人を押していった。
「レッド、来い!」
「応っ!キャンサーソード!」
「ディアーソード!」
今度はキャンサーソードと似た武器を取り出して接近戦で三人衆を切り刻んでいった。
「次っ!ピンク!」
「はいっ!バードアロー!」
「スワンアロー!」
今度はバードアローに似た武器を取り出して少し離れた所から矢を放ち、戦った。
「次っ!イエロー!」
「はいよーっ!フォックスウィップ!」
「ラビットウィップ!」
今度はフォックスウィップに似た武器を取り出して中距離戦でウィップを三人衆に絡めながら戦った。
「最後!グリーンさん!」
「あ、あぁ!タートルファング!」
「バイソンナックル!」
今度はタートルファングと似た武器を取り出して超近距離戦で圧倒していき、やがて三人衆を跪かせた。
「六人の武器を合わせるんだ!」
五人は「応っ!」と言ってそれぞれの武器を合体させた。
「セイバイセイバー!」
「シンセイバイセイバー!これにて幕を下ろす!行くぞ皆!シン……!」
六人は「セイバイセイバーぁああああああああああああああああ!」と言って二の字に三人衆を切った。三人衆は絶叫を上げながら倒れた。
「あの、貴方は……?」
「俺は……むっ!?」
三人衆は「このまままた封印されてたまるかー!」「せめて最後のご奉公ぉー!」と叫び、円陣を組んだ。すると三人が合体した姿で巨大化した。
「まだ終わってない!シンカラクリメカ、出動!」
そして狼、白鳥、牛、鹿、兎の姿をした新しいカラクリメカが出現した。
「シルバーウルフ、ホワイトスワン、オレンジバイソン、ゴールドディアー、グレーラビット!」
それぞれが三人衆の合体身に突撃していった。しかし軽く弾かれた。
「やはりこのままでは無理か!ならば!シンカラクリ合体!」
シンカラクリメカは合体し、別のカゲキングが出現した。
「完成!カゲオージャー!」
「か、カゲオージャー……!?」
「シゲキマル!」
カゲオージャーは空高く舞い、忍法 影分身をして五体に分かれ、シゲキマルという巨大剣をそれぞれ振り翳し、三人衆の合体身を一刀両断した。
「シャドウ流剣技。シャドウ斬……!」
三人衆はバラバラになり、鰻、鯛、メバルの小さい姿になって地面の上で痙攣していた。カゲオージャーから降りてきたシルバーはグリーンに封印の石を渡すように言った。グリーンは封印の石を渡し、シルバーは三人衆を封印した。
「あの、貴方は……?」
五人は変身を解いた。シルバーもまた、変身を解いた。その姿は、五人のよく知る人物だった。
「と、と、と、父ちゃん……!?」
「皆、久し振りだな」
「本当にホエルさん!?」
「嘘じゃないよな……?まだ、この前の悪夢の続きじゃないよな……?」
「本物だ。皆、よく頑張った。これからは俺も一緒だ」
「と、と、と……父ちゃあぁああああああああああああああああん!」
腕太郎は泣きながらホエルに抱き着いた。
「良かったぁああああああ!生きててくれてたぁああああああ!」
「おいおい。そんなに泣くなよ。お前はもう立派な忍者なんだから」
「これが泣かずにいられるかよぉおおお!父ちゃん!父ちゃぁあああああん!」
「はっはっは。今まで良く頑張った。偉いぞ。腕太郎」
それは、カゲレンジャーの五人にとって嬉しい誤算だった。一同は官邸に帰り、事情を聞いた。
「何で親父が生きてるんだ?」
「あの時、実は生きてたんだ。仮死状態ってやつだな。それから都内の病院に運ばれて、手術の後、リハビリをして今ここにいる」
「そうだったんですか……一報くらい入れてくれても良かったんじゃないですか?」
「まさかカゲシルバーとして復帰するとは思わなかったからな。本当は全ての戦いが終わった後にひょっこり現れるつもりだったんだけど、ちょっと格好良過ぎたか?」
「こんな感動的な再会はズルいぞ。ホエル」
「それはまぁ、ご愛嬌って事で……ねぇ?無一郎さん」
「しっかし、あのメカは何だ?あんなカラクリメカ知らないぞ?」
「あれは政府が作った新しいメカだ。お前達のカラクリメカを模倣して作った」
「体の具合は大丈夫なんですかー?」
「大丈夫だ。もうすっかりこの通り!」
その後、到着した族長と影の里の面々と一緒に一同は懐かしい雰囲気の中食事をし、風呂に入って寝た。
一方、地下ではオドゥン・クリムジャがいつものように鼠を使って何かの探索行動をさせていた。




