97, ハルカゼ先生の恋愛指南
「恋愛的な好き、ですかぁ~?」
「はい。」
ハルカゼはコテリと首を傾けた。
「ハーディお姉ちゃんもしかして、恋愛したこと無いんですか?」
「恥ずかしながら。だから、ハルカゼさんの話を聞いて話は逸れるけど、どんなものなのか知りたいなって思って。」
「そうですかぁ⋯⋯⋯。」
(6才の子供に何聞いているんだって話だけど⋯。)
「姿を見つけられた途端、それまでどんなに沈んだ気持ちでも⋯⋯うわぁぁってなるんです。」
「うわぁぁ⋯⋯。」
「話せるだけで、どゃゃゃゃんって嬉しい気持ちが溢れてきて。」
「ど、⋯⋯どゃゃゃゃん?」
「その人の側が心地良くて、でも、緊張するからヴァッホーンって、気持ちが爆破するんです。」
「ヴァッホーン???」
(えっと?うわぁぁでどゃゃゃゃんでヴァッホーンな気持ちになると⋯⋯?)
その擬音がどんな感情の変化を示すかは分からなかったが、なんとなく理解できた。と思いたい。
(自信たっぷりに話すハルカゼさん可愛い。)
「あー、ハーディちゃん。恋は墜ちてみないとわからない人も多いですからぁ〜、あまりわからなくても大丈夫ですよ?」
「そうなんですか。」
「そうそう。恋の感覚なんて十人十色。全員が全員ハルカゼみたいな感じではないと思いますし〜。」
アルトは妹を抱きかかえながらそう言った。
○△○ オマケ ○△○
アルトはニコニコと2人を眺めていた。
「うわぁぁってなるんです。」
(それで伝わるのかなぁ。)
アルトはキラキラと茶色の瞳を輝かせる妹を見た。
「どゃゃゃゃんって嬉しい気持ちが溢れてきて。」
「ど、⋯⋯どゃゃゃゃん?」
(どゃゃゃゃんって何?!)
ハーディに出されていた果物を1人つまんでいたアルトは思わず振り返った。
「ヴァッホーンって、気持ちが爆破するんです。」
「ヴァッホーン???」
(ヴァッホーン???)
アルトは見るからに意味がわかってなさそうなハーディのフォローに入りたくなってとうとう見守り体制を解いた。
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