67, お宅に向かって
騎士団の詰所に最も近い大通りから何個か脇道を曲がったところ、ハーディとヨハンは住宅に挟まれた薄暗い道を歩いていた。
「えっと⋯副団長に聞いたところ、団長の家はもう少し奥の方みたいです。」
「え?!」
(まだこの道に先があるの?!)
ハーディはヨハンの後ろから先を見てみようと少し顔をウロウロさせた。全然見えなかった。
「副団長は、『アイツの家は見たら一発で分かる』って。何でも、まだここが小さな町だったころに異国の人が建てた家がすっごい安売りされていたのを団長が見つけてそのまま買って、定期的に直しながら使ってるらしいっすよ。」
「異国の⋯」
「団長と副団長の予想ではアフィナの山側の人が住んでいたんじゃないかってなっているらしいんですけど、入り口で靴を脱ぐんですって。」
「へぇ!!すごいですね!!靴を脱ぐ⋯。」
「驚きですよね。外観は比較的まともらしいんですけど、1階建てで、奥行きと庭が広いらしくて⋯普通の家にしては植物まみれらしいです。」
「え?」
ハーディには、シャルルが住んでいる家が想像できなかった。
「あ、もしかしてあれっすかねぇ。急に開けてきた。」
「見えました?」
「あ、あぁ、絶対アレだ。えっ、結界?防御の陣だよねアレ。は?団長何で防壁に張る結界を家に張ってんの?」
「え?」
「何でもないっすよ〜!!」
ヨハンは少し声色を硬くしながらもニコニコと笑った。
(きっと一般人にはわからないものなのでしょう!それに気づけるってすごいなぁ!!)
そうしてかなりの時間をかけて迷いながらもどうにかたどり着いたのは、この国の建築様式ではあるもののどこか異国情緒の溢れる一軒家。
「よし、シャルルさんが居るか試しましょう。」
○△○ オマケ ○△○
「えっと、扉はこれですかね⋯ってあれ?」
「どうしたっすか?」
「扉を開けるための突起が無いです。」
「⋯え?じゃあ、どうやって家の中に入るんすか?」
「「⋯⋯⋯⋯⋯。」」
2人はしばらく立ち尽くしたが、最終的にノックをしたら大丈夫だよね、というところにたどり着いた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
アフィナの山側の家は引き戸らしいですね!!




