65, 雑談
ひたすら雑談します。
「ありがとうございました!!」
ハーディは客を見送ると、カウンターの中にある椅子に座った。
「最近、少し冷える時間が増えてきましたねぇ⋯。」
外を見れば、薄手の長袖の服を着ている人が丁度店の前を横切った。
「そういえば、魔法騎士団の人たちは、ローブとか長袖とか、熱くないんですかねぇ。いつも涼しげ⋯。」
「あのローブは魔力を帯びた植物から作られているから、気温の調節はお手の物ですよ~。」
「そうなんですね〜。⋯アルトさん!?」
ヌッと突然ハーディの目の前に現れたのは、毎度お馴染み、魔力紡ぎの糸工房のアルトだ。
「こんにちは〜。」
「こんにちは。⋯いつ入ってきたんですか?」
「ハーディさんがボケ~っとしてたあたりでーすよ。」
「あ、ジュース飲みますか?」
「うん。」
「メニューはここに書いてあります。」
「結構あるんですねぇ。どれも美味しそう。」
「美味しいですよ!!」
「う~ん。王道のオレンジジュースで。」
「了解です。」
ハーディは食糧庫からオレンジを数個取ってきて、下処理などを始める。
「この時間帯は人が少ないんですね~。」
「はい。みんなお家でお昼ご飯を食べますし。」
「そりゃあそうですね。」
アルトはカウンターの席に座ると、頬杖をついた。
「眠たい⋯。」
「何なら奥の個室は仮眠室も兼ねていますよ。」
「いや。妹が家にいるんでいいです⋯。」
アルトはそう言うと苦笑した。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




