46, ミックスジュースもアリですね!!
(⋯、フルーツジュースを作りたい⋯。)
ハーディは白い机にうつ伏せた。どこまでも白いこの施設に連れてこられて何日か。アメリアという仲間を作ってからさらに何日か。1日中やることも無い、仕事も無い状況は、確実にハーディの精神をすり減らしていた。
(ずっとアメリアちゃんを捕まえておくのも可哀想ですし、だからといってボーっとするのも時間の無駄。)
居座り亭では、ここまで退屈だと思うこともなかった。
(シャルルさん、お仕事サボって無いでしょうか。今日はアメリアちゃんから聞いたところ天気は晴れらしいので、隠れるなら、植物園などが魅力的ですよね。)
「月の聖女様、貢ぎ物を持ってきました。」
「言い方ひどいですね。アメリアさん。私が強請ったみたいじゃないですか。」
「えぇ。貢ぎ物ですので。」
「⋯⋯。」
(なんか、思っていたより怖くなかったな。ここ。)
勿論、根底には怖いという気持ちはある。だが、それ以上に、早く帰りたいという気持ちがハーディの胸を占めていた。あと、体力がついて怪我をしにくくなったのと、ここでのやり過ごし方を学んだのもあるだろう。
ハーディは、アメリアが持ってきたカゴを覗き込んだ。
「モモ?あとは、これ、何ですか?」
「りんごの見た目をしてるけど味はブドウな何かです。」
「本当に何なんですこれ。」
(フルーツだ。禁断症状が出そうな所に拍車をかけてしまいそうです⋯。)
ハーディはフルーツを持ち上げると、自然と笑っていた。
「ねぇ。貢ぎ物をさらに美味しくしませんか?」
ここまで読んでいただきありがとうございます。




