31, 双子とジュース作り
ハーディは、いつも開店準備を始める時間に目が覚めた。
(あれ?ここ、どこだっけ⋯。)
いつも見る天井とは違う木目の、温かみのある木の天井。外を見れば、遠くまで広がる初夏の緑。
「あ、そっか。今日、ザナさん達のお家に泊まらせてもらったんだ。」
ベットから降りて、ササッと着替える。もし2人が寝ていてはいけないと、極力音を出さずに部屋を出て、一階に降りると⋯。
「あら、おはよう。朝がお早いんやねぇ。」
「あれま!本当じゃ。偉いねぇ。」
「おはようございます。あの私、早起きで褒められる年齢では⋯」
「いいや、早起きする人はみんな偉い!」
「そうそう。」
そこには、作業服に着替えてまさしく、『今から仕事に行ってきます』って雰囲気のザナさんとローツさんが居た。
(この2人がもしお兄ちゃんだったら、妹をデロデロに甘やかしてくれるタイプの人だ⋯。)
悪い方向に、では無い。褒めて伸ばすタイプの優しいお兄ちゃん。
「これからお仕事ですか?」
「そうなんよ。すぐ終わるけぇね。」
「ちょっと待っとってな。」
「わかりました。」
ハーディは別に、2人を困らせるためにここに居るわけではない。
「あの、もし良ければ朝ごはんを作っておきましょうか?」
「え、めっちゃ助かるわ。」
「せっかくなんで、よろしく頼みますわ。食糧庫のもんは何でも使ってええで。」
「わかりました。ありがとうございます。」
ハーディはペコリと頭を下げた。
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