30, 祝福の実の作り手
更新を休んでしまってすみません。
おまたせしました!!
「っ、捕まえましたぁ!!」
「良うやったで、ハーディちゃん!!」
「ほら、ザナ、早うここ持って⋯。」
2人は、私がしがみついているコッケータの首の鎖をぐるぐると手に巻いた。
「よし、これで良いでしょ!?」
「一度失敗しているからなんともいえないなぁ。」
「にしてもハーディちゃん本当にごめんなぁ。誰かと約束あったんやろ?この村の人ならウチらも一緒に謝るけん⋯。」
ローツさんがペコリと頭を下げた。
「はい。実は私、王都でジュース屋さんをしていて、ここの村で祝福の実を作っている果樹園のオーナーさんに祝福の実を仕入れさせてもらえないかと相談に来たんですけど⋯。」
「?」
「??」
2人は、不思議そうに顔を見合わせたあと、ニコリと微笑んだ。
「心配ないで、ハーディちゃん。」
「ハーディちゃん、安心しっちゃ。それやったら全然問題はない。」
「⋯はぇ?」
「だって⋯」
2人は声を合わせて言った。
「「ジュース屋さんが交渉予定の果樹園のオーナーはワイ(ウチ)らやけぇ」」
「⋯え?」
ハーディは開いた口がふさがらなかった。だって、ハーディが想像していた果樹園のオーナーは、いつもお世話になっている老夫婦みたいな感じ、つまり、おじいちゃんだったから。
(わ、わわ、若っ!!)
2人は多分、私よりは年上だが、絶対に30歳は突破していないだろう。
「もう夜やし、今日は、ウチの家の客間に泊まっていったらええよ。」
「明日改めて交渉しましょ?」
「は、はひ⋯。」
○△○ オマケ 初めて会った時の双子 ○△○
「あれまぁ、えらいべっぴんさんが村に来てん。」
「ホンマじゃ、かわいらしぃなぁ。」
「なんか甘いモン持っとったっけ?」
「餌付けしようとすな。」
「冗談やって。しかし、ジュース屋さんいつのに乗って来るんか聞くべきやったなぁ。」
「どんな人が来ると思う?」
「う~ん、おかんみたいな人?」
「そうかぁ。」
「⋯⋯、あの子、めっちゃキョロキョロしちょるけど大丈夫なん?」
「もしかして迷子?」
「えらい若いしなぁ。」
「ちょっと、声かけてみる?」
そうしてザナとローツはコッケータを引き連れてハーディに近付いた。
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