28, 新作ジュース
「新作ジュースって何にするのか考えているの?」
「あ、それ私も気になりますねぇ。 」
「大雑把には考えているんだけど⋯。」
「何?」
ハーディは自分の部屋からお店のことをまとめたノートを持ってくる。
「1日限定騎士団おかえりなさいスペシャルってことで、祝福の実を使ったジュースを考えてるの。」
「祝福の実ねぇ~。」
「それって王都から半日くらいの村の有名な作物でしたよねぇ〜。」
「そうなんです!!」
ハーディはその実にしようとした理由を説明する。
「祝福の実ってまず名前から素敵ですよね!!」
「そりゃあね。」
「そして、祝福の実を搾ると、何も入れてないのに少しキラキラして見えるんです。」
「宝石の削りカスみたいなやつですねぇ〜。」
「飲んだら最初はトロリと甘いのに、だんだんプツプツって弾けてくるあの独特の食感!!」
「アレって本当何なんだろうね。」
「私もあのプツプツ感は好きですよ!!」
「最後に、今年は平年より多く収穫できたらしいので、初めての私も仕入れさせてもらえる可能性が高いんです。」
「意外と考えが纏まっていてビックリした。」
「魔法騎士団の方々は意外とサッパリしたものを好む方が多いので、プツプツ感は絶対好評な筈です!」
ハーディは頭の中で騎士達が喜んでいる姿を思い描き、期待に胸を躍らせた。
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