26, 世間は狭いが確証された日。
「ハーディちゃ~ん?」
「わわっ!お久しぶり、イヴちゃん!!」
ハーディが大通りでアルトと話しながら帰っていると、突然後ろから誰かに抱きつかれた。聞き覚えのあるその声に、ハーディはすごく嬉しくなって、思わず後ろから伸びる腕に抱きついた。
「あれれ~、イヴさんじゃないですか。お二人は知り合いだったのですかぁ?」
「あ〜れ?もしかしてアルさん?何年ぶり?」
「え、え?!イヴちゃん、アルトさん知ってるの?」
「え、知ってるも何も、教会学校で一時期一緒だった人だしね。」
「あの頃のイヴさんはすごく興味深いことばかりしていて、見ていて飽きなかったですよぉ。」
教会学校とはその名の通り、教会が行っている、読み書きや計算を一通り教える小さな学校のことだ。聖公爵家が主導している活動の一つ、らしい。
(教会学校に行くことのできる年齢は10歳〜14歳。普通は行くらしいけど、私はそれに行ってないんだよね。)
だからハーディは字や計算はイヴに教えてもらった。
「じゃなくて、ハーディ、さっきのアレ何?!」
「あれ?」
「あれ?じゃない!!ハーディ、いつの間に魔法騎士団の人たちと知り合いだったの?」
「えっと~、お店開店した日から。」
「最初っからじゃない!!」
「イヴちゃん知らなかったっけ。」
「知らないわ!!」
イヴはガバっとハーディの肩を掴んだ。
「色々、1から100まで、報告し・て・ね?」
「は、はい⋯。」
「面白そうだから私も聞いて良いですかぁ?」
ここまで読んでいただきありがとうございます。




