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24, しばしの別れは突然に

ゴーン、ゴンと、重い鐘の音が街中に響き渡る。

ハーディは明日のジュースを仕込む手を止め、窓の外を見遣った。


(騎士団の遠征?)


この街には、急遽全体に何かを知らせるときにだけ鳴る鐘がある。伝えることによって、鐘の種類は変わり、その鐘を聞いて住民は行動をするのだ。

一番重いこの音は、魔物討伐に騎士たちが出陣することが決まった、というもの。

今までの私だったらこの音を気にすることは無かったけれど⋯⋯。


(魔法騎士団の人たち、大丈夫かなぁ。)


明日の朝にはきっと、彼らの見送りのために大通りにはたくさんの人が集まるだろう。


「⋯。」


『良いかいハーディ。君はあんな野蛮な奴等を視線にいれるんじゃないよ。わかったね。』

『⋯、はい、教主さま。』


(いいえ、彼らは野蛮なんかじゃありません。)


かつての記憶が蘇ってくるのを、ハーディは首を振ることで紛らわせようとする。


「⋯⋯っふぅ。」


コンッコンと、扉が数回ノックされ、ハーディは首を傾げながら扉を開けた。


「すみません、もうお店を閉めちゃって⋯。」

「すみませんっ。」

「え?ヨハンさん?」


扉の前にいたのは、フードをかぶったヨハンさん。つまり、明日の朝出陣する騎士さんだ。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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