23, 私があなたを見つけましょう。
「ハーディさん!団長が逃げました!!」
「はぁい!わかりました。」
団長専属連行係になってしばらく、不定期に魔法騎士団の面々にヘルプを求められることが増え、ハーディはより一層、賑やかで楽しい日々を送っていた。
「今日はどの方角へ向かわれたんですか?」
「あっちの方でした。」
「なるほど。」
(最近はシャルルさんも遠慮なく逃げているしなぁ、難しい。)
最初の1日、2日は少し気を遣っていたのか、逃げ方が優しかったが、今では完全なかくれんぼである。大人同士の激闘だ。
(今日は少し曇っているから、お昼寝には向かなそうだよね。シャルルさんはサボりで私のお店以外に入ったりしたことはしないらしいし、なら、人の多めな大通り?いや、騎士団の人と一般人がぶつかったらとか考えて、意外と人の少ないところにいそうだなぁ。)
そうして条件に当てはまりそうなところを虱潰しに探してみる。
「あ、いましたね!シャルルさん!!」
「⋯本当さぁ、ハーディのその異常に見つけるの早いの何?すごいね。」
「さぁ!帰りますよー!!」
そういえば、私は、団長専属連行係になってからシャルルさんと何気に仲良くなって、今では呼び捨てで呼んでもらえるようになった。呼び捨てで呼んでくれるのはイヴくらいだったから普通に嬉しい。
「たまには俺が見つけられない〜、とか無いの?」
「見つけられないと思っても、何が何でも私はシャルルさんを探しますよ。」
「⋯、真顔で言われたら怖っ。でも、それなら迷子になっても安心だ。」
「⋯何今の男前なセリフ」
「シャルルさんが迷子ってどんな状況なんですか?」
2人は顔を見合わせると、盛大に噴き出した。
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