20, ねこちゃん探しは得意です!!
「団長がまた逃げたぞ!!」
「追え!速く追え!!」
そんな声が聞こえて、ハーディは何気なく店の外に出てみた。店の目の前に疲れ果てて倒れている団員さんを見つけ、取り敢えず店に戻ってから、水をコップに入れて持って行ってみる。
「だぁっ!もう、団長どこだよぉー!!」
「いつも大変ですねぇ。」
「まぁ、これも、訓練に、なる、から⋯。って、ハーディさん?!」
「はい。そうですが。あ、これ良ければどうぞ~。」
「ど、どうも。」
彼は勢いよくコップを飲み干した。
「っだぁ~、生き返る⋯。本当ありがとう。すごく助かったよ。」
「なら良かった。」
「団長今日も見つかんない。」
「いつもはどうしているんですか?」
「えっとー、探すのを諦めたり、逆に団長が帰ってきたり、何気なく、自然消滅してる。あ、でもたまに他の団員が見つける事とかある。」
「その時はどんなところに居たんですか?」
「えっと⋯どこだっけ?なんか、どっかのオレンジレンガの屋根の上とか、少し緑の面積が多いとこ、公園だったかなぁ⋯。あと、たまに路地裏だったと思う。」
(屋根の上、公園、路地裏。これって⋯)
思わずハーディは呟いた。
「ねこちゃんみたい。」
「ね、ねこちゃん?団長が??」
「あ、決して悪口では無いんですよ?」
「それはなんとなくわかります。」
「ただ、ねこちゃんだったら、高いところも、暖かい芝生も、少し狭いところも好きだなぁって思って、しまって⋯。」
「あぁ!そういうことですか。」
(ねこちゃんかぁ、前よく探したなぁ。近所のおばあちゃんの猫のマリア様。)
ハーディはあのサラサラな毛艶で何故か高貴な雰囲気を放つ猫ちゃんを思い出した。
(思わず様をつけてからつい癖で様付けがとかなくなっちゃったんだよね。)
凛とした姿で木から降りれなくなっていたのをよく助けてあげたなぁ。
「猫ちゃんのオススメスポットだったら知っているんだけど⋯。」
流石に猫と人は違うだろう。
「ハーディさん、もし本当に、団長がねこちゃんだと仮定したら(?)、今日みたいな日はどこを探しますか?」
「⋯、当たる確証はないてますが、取り敢えずアソコからですね。」
ハーディは店のプレートを【店長外出中】にした。
○△○オマケ ※団員視点 ○△○
「さぁっ!!探しましょうか!ねこちゃ⋯じゃなくて、シャルルさんを!!」
(団長がとうとう猫ちゃんに!!)
団員は一瞬、シャルルが猫になったらと考えてみた。きっと黒色の猫になることだろう。昼寝と散歩と脱走が好きで⋯。
「⋯、今とそんなに変わりないかも。」
ここまで読んでいただきありがとうございます。




