表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/155

12, 魔力紡ぎの糸工房

「で、話を戻しますと、私はあなたの工房にコップを作ってもらいたいのです。」

「うん⋯。話の流れ的に、なんとなくそうかなって思いましたよー。仕事を失いかけているので内心今すぐに契約書を持ってきたいですけど」

「じゃあ」

「だからこそ、今日は契約できないですー。」

「え?」


ハーディは目の前の男性を見上げた。今まで順調だったのに、何でできないのだろうか。


「そもそも、私たちはお互いの名前も知らないですよね?」

「ゔっ」

「私にだって生活があるんですー。こちらに非のある出会い方をしたからって、ホイホイ仕事を仕入れて居られないんですー。」

「⋯。」


(やっぱりそうなのか⋯。でも、私はお店に来た人にいろんなところでジュースを楽しんでほしい。だからこのチャンスを諦められない。)


「明日、あなたの店の何だっけ、居座り亭?のジュースを持ってきてください。」

「え?」

「店側の人や新しい工房の奴らはほとんど知らないし気付かないですがー、魔力のコップって、作る人や作った環境、そこに入れたジュースの種類によって僅かに味が変化するんですー。」

「?」

「だからー、簡単に言いますとー、コップとジュースには相性があって、それが合わないと微妙に、本っっっっ当に少しだーけ、味の質が落ちちゃうんですー。」

「そうなの!?」

「魔力コップの開発をした最初の工房が言うのだから本当ですー。」

「え?」


(今、何かすごく重要なことを言われた気がする。)


「今世間様が作っている魔力コップの作り方を確立したのはうちの祖父ですよー。」

「⋯!!」


ハーディはニカッと笑う目の前の男性を、目を見開いて見つめた。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ