第02話 能力確認ってどうやるの!?
そういえば、モンスターもいるっていったたけど、
青く透き通っていて丸っぽい、おまけに柔らかいときたらコイツは...
「「スライムだッ!」」
凶悪なモンスターって事は問答無用で襲ってくるだろうが、武器なんてもちろん持っていない。
「どうしよう...身体能力が上がってるわけでもない
よなぁ...」
なんて独り言を言った時、ある単語が脳裏に浮かぶ
『能力』
そう、僕は転生により何か能力を得ているはずなのだ。
でも...
能力確認ってどうやるの!?
何かが変わるわけでもないのに、目の前のスライムを見つめる。
なんだか体が震えているように見える。待ちくたびれているのだろうか。
律儀に待ってくれるなんて、意外と空気の読めるやつなのかもしれない。
よくよく見ると結構可愛い気がするし、これを殺すのは気が引けるなぁ...
危険だけど、一度攻撃を受けてみてどれだけ人に害を与えるか確認して逃げる事にしよう。うん。
「待たせたね、さあ、こいッ!」
人間の言葉が通じるのか、僕に向かってスライムが体当たりしてきた。
ぷにぷにしたスライムが体にぶつかる。
勢いがあるので、僕は後ろに尻餅をついた。
が、勢いだけだ。全く痛くないぞ、コイツ。
ゴツゴツした岩が剥き出しの地形ならとにかく、ここは見渡す限り草原だ。害は全くないだろう。
殺す必要はないな。というか、コイツを殴ったとしてもダメージあるかわからんし、殴るのは嫌だ。
僕の親は何かあるたびに僕を殴った。
だから人でもなんでも殴って戦うのだけは絶対にしたくない。
「じゃあね、スライムちゃん。」
それだけ言って、僕は走って逃げた。
スライムもしばらく追いかけてきたけど、追いつかない事に気づいたのか、姿が見えなくなった。
「取り敢えず一件落着かな」
ただ、今回はほとんど害のないモンスターだから良かったものの、いつ危険な奴が現れるかわからない。
そいつから、殴るのは嫌だって言って逃げるわけにもいかない。
一刻も早く能力を確認するか、武器を見つけなければ。
そんな事を考えながら、今度こそ何事もなく、草原を適当に歩き始めるのだった...
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30分ぐらい歩いただろうか、遠くに人口の建造物が見えてきた。
この世界に来て大体1時間。喉が少し乾いてきたから早く水が飲みたい。
僕は、小走りで街に向かった。
草原のさわやかな風が心地よい。この世界が悪魔に乗っ取られようとしてるなんて、嘘のように。
5分ぐらいして、街に着いた。
入り口の看板を見るに、『ドゥーベ』というようだ。
中世の街並みって感じだ。静かな草原に囲まれているとは思えない程、活気に満ち溢れている。
入り口に門番もいないんだから、多分治安の良い平和な町なんだろう。
周りにも危険なモンスターはいないっぽいしね。
取り敢えず宿でも見つけて少し休もう...って
お金なんて全く持ってないぞッ!!
どうしたことか、所持品なんて今着ている質素な服しかない!
仕方ない、休むのは後にしてこの世界についての情報を集めよう。
悪魔転生者を倒す為に敵を知る必要もあるが、そもそもこの世界について知らなすぎる。
このままではろくな武器も買えず、飯も食えず、泊まるところもないなんて状況になってもおかしくない。
自分の能力の確認方法と使い方もわからないなんて戦えるわけないじゃあないか。
「人もたくさんいるし、色々と聞いてみる事にする
か!」
てことで、なんか買い物をしている若いお兄さんに聞き込みを始めたのだった。




