撃たれた!
西の街へ進むぞー、おー!
と威勢を上げたはいいものの、道がねえっす。ハンターオフィスがあるっぽくでその座標をインストールしたので、その座標からどこの地点にいるか相対的にはわかるのですが……
廃墟のハンターオフィスだったりしたらなあ……
今までは森を切り開いて進んでいましたが、今度はバレー、谷を進むことになりました。うーん……
まあマリーならどこでも走れるので、いくぜいくぜぶんぶーん、爽快に谷を走り抜けます。モンスターは2足歩行の小型でも巨大なとかげなどが見えて参りました。今までのモンスターよりかは小さいけど全高30cmはある、巨大とかげさんね。もうわけわかんねーな。
んー、座標地点見事に廃墟ですね。建物の壁なども壊されているのか持ち去られているのか、何もかもないです。整地されてます。ふーむ。水分などは節約モードでいきますか。
人が住んでいる場所を探しましょう。他にもオフィスの座標はインストールしてあります。
そのまま次のオフィスに向かうかー、
えっ伏射姿勢の人間を谷の上に確認。まさかうつk
PAAAAAN!
機長席に顔を出していた私は逃げられずにもろに頭部に食らって失神しました。
う……ん……
んん……
死んでる……生きてる……?
生きてる……?
私は飛び跳ねて
「生きてる!痛ったあ……」
「イージーイージー、もっとゆっくり。君の頭の中には7.5mmの弾が入っていたんだ、取り除くのにヒヤヒヤしたそうだよ。」
「あ、え、はい。えーとあなたは?」
「トラボルタ、この村の医者だよ。」
「貴方が摘出手術を?」
「いや、君を乗せて大急ぎでこの村に突っ込んできた戦闘車さ。取り除いた後10日も起きなかったのを見て「復讐する」と板のPADに表示してどこかに去ってしまったけれどもね。」
「え、いなくなったんですか……参ったな。そして今何日経過しているんですか?」
「まあ旅すればどこかで会えるさ。運び込まれてから15日程度だね。」
「あっちは私の居場所が分かりますので、大丈夫かな。すいませんありがとうございました、私の魔導アーマーはどこにあるかご存じですか?」
「外に置いてあるよ。」
「ありがとうございます、では。」
そういって外に出ましてドラグーンを見つけました。損傷は……16mmshortが左側頭部をかすめるようにぶっささってる。16mmの先端がないから多段階式弾頭ってやつか。頭部は普通の所より装甲が厚いし力を使った自動迎撃機能で厳重に守られているから、1つの弾頭で1つの迎撃機能を突破しつつ最終的に目標に到達するやつ。多分対物ライフルで20mmが放たれて、迎撃されて16mmが飛び出て、装甲を破って7.5mmが私の脳内に突っ込んできたと。こういうの出来るのは魔導弾だな。
7.5mmが側頭部、、ということは前頭葉はやられてないか。ならまずは「脳みその修復」だ。
ここは見たところ少数の人間が住んでいるし私と敵対している感じでは無さそうだ。
プレハ……風鈴の家はバックパックに入ってる、安静して直すことが出来る。
私たち古代人?のすげーところは、自分の身体の破損欠損も「修理」「修復」出来る所なんです。15日で意識が戻ったのは自動修復されていたからかな。
今回は「自力」修復を行います。ナノマシン出力が100超えていないので魔導ですね。脳みそだから1でも出力出るやつでやりたい。ナノ魔導融合パワーは扱いにくい。
魔導の場合は「術式」を組み「詠唱」することで、どんな人間でも「最低保障の魔術」が放てるようになるんです、
「魔素よ、きらめく炎となり指先に出現せよ、マッチ」
とかね。今回はこの最低保障による「修理」を使います。私には脳の詳細な部分は分からないので。「修理」は壊れたものの原理原則が分かっていなくても魔素が勝手に入り込んで修理してくれます。凄いね。
さ、長いこと独り言呟きましたがまずは風鈴の家を設置する許可をもらいましょう。あ、頭部は廃棄ですね……まあ、直せなくはないので脳の修理が終わったら修理修復してみましょうか。
トラボルタさんに家を設置したいんだけどどこで申請許可取れば良いんですかと聞いたら、ここは土地は囲まれていない限り自由に使えるとのご回答を頂いたので、BAR(!)の近くの空き地に設置しました。今はお酒飲まないけど治ったら飲みたいじゃない☆
とりあえずBARの奥様にご挨拶しましょうか
「こんにちは、ちょっと隣を貸してもらう榊風鈴です。敵意はないのでご安心を。魔導が使えますので何かあったら遠慮無くどうぞ。」今回は魔導を隠さずに(他は隠すけど)信頼を勝ち取っていくパターン。
「ああ、そうかい。私はサンディ・スマイルズよ。ええとね、可能ならそこのラジオを直して欲しいんだ。」
「はい、えーと……知識十分、修理でいけますね。えい!……多分直ったと思いますよ。」
「どれどれ、ああ凄い!このラジオから流れてくる音楽がないとこのBARはやっていけないのさ。助かったよ。」
「そうですか、良かったです。」
流れてきたのは、アメリン・ミュージック。ふふーんどこからラジオが発信されているか分かりませんがここはアメリに近い土地なんですね。
そろそろ私の家に近いな。借り部屋ですが。
アメリってかなりの軍事強国で、私が眠って200年後の大崩壊では生き残ったと勝手に思っていたのですが、無理でしたか。それともこのクレーターは400年後の大破壊で作られたのかな。さっぱり分からん。ただアメリも崩壊したのは多分事実だ。
BARの隣の雑貨屋さんにもご挨拶。銃弾が結構売られていました。軍の払い下げをトレーダーが持ってくるらしい。
軍?なんでも自治政府がここら辺に誕生しているとのこと。ニューアメリ連邦政府、通称NAFGだそうで。やっぱ底力あるなアメリは。
そういえばここは珍しく私の時代の水精製施設とそれの浄化水槽が生き残っているらしく、美味しい水が飲めるんです。トレーダーなんかも仕入れに来るのでその方達のためにちょっとした村が誕生したとか。ふーん。
ある程度把握した後は、脳の損傷で何をどうするか分からないので、おとなしく修理をする日を送ったとさ。
アメルの頭部手に入るかなあ……死んでる頭部じゃただ魔導装甲で頭部を覆われているだけだから意味があんまり無いんだよね。
修理自体は体内魔素が尽きるまで修理して回復させて修理して……をするだけなので効率よく出来て、脳みそは1日で回復しました。恐らくね。検査しないとこればかりは。




