36狩り目
最近ちょっと長めになってきましたので今後また短くなりそうです。
あの『美味しい』を聞いた後、この状況がおかしい事にふと気が付いた。
あれ……なんで唯夏がここに居んの?
てか、あんなに良いタイミングで入って来るなんて、まるでどっかでこっちを見てたみた、い……?
いやいやでもなぁ?証拠なんてないし、怪しいってのは、確かに唯夏が私と東山君がここで待ち合わせをした事を知ってるただ一人だからそうっちゃそうなんだけど……。
それに……なんか、重要な事を忘れてる気がする。
………………あ、ちょっと、待てよ?そもそも今日の唯夏は補習のはずじゃんか!
だから私の買い物には来れないって言ってたんだよ!
なのに、なのになんで……なんでここに居るの?いや、本当マジで!
……まさか、ね?考えて考えて私の脳内に浮かんだ考えにそっと唯夏を横目で伺う。
ーーー鞄から、望遠鏡が覗いてた。オイ!いやでもそれだけじゃ、決めつけはよくないよね?
もう、あれだよ?ここまで来たら、引き返せない。
うん、そう、引き返せないんだ。
だから、本人に直接聞こう!
「ねぇ、唯夏?そう言えばさ、貴女、なんで……ここに居るのかしら?」
その言葉に唯夏が分かりやすくビクリと肩を揺らした後、何か言い訳でもするように話をしだそうとしたからそっと唯夏の肩に手を置いた。
「……貴女、覗き見してたで「いや!そんな事……しないよ?」
言い切る前に答えやがった。唯夏、いくらなんでもそれは怪しすぎるぞ?
ジッと唯夏を見つめると、いきなり追い詰められた犯人のように証拠は?と聞いてくるのでただ一言。
「補習は?」
と言うとガクッとして諦めた。
そもそもあんたの考えは分かりやすいんだよね。すぐ顔に出るから落ち着いて考えれば唯夏がなにを思ってこんな事したかはすぐに分かる。
……馬鹿だな。そんなに心配しなくても良いのに。
助かったけどさ。
でも、それとこれとは色々別ですからね?




