34狩り目
あの後、人の集まる前にお店の、それも個室の食事処に入店して再度東山君と向き合う。
少しの無言が続き、一番最初に口を開いたのは……唯夏だった。
「あ、と、取り敢えず、ご飯食べよう?」
流石の唯夏でもこの沈黙はキツかったらしく皆でご飯を食べた。でも、この状況でもご飯を求める唯夏は流石だと思う。
皆で注文しようと言う時に、事件?は起こった!
それは、私が今日言うつもりだった事に深く関係する事で、その様子が私は以前から歯痒くて仕方なかった。
それが、こちらである。
「うーん、どれにしましょうか?これとか美味しそうですね〜!うん、私はこれにしますね」
未だに控えめな表現の私。
「貴女も?私とこれ良いな〜って思ってた!私もこれ〜!」
もう隠すのを止めた素の唯夏。
そして、
「あ、じゃあ、俺も、それで」
と、レディースセットを選んだ東山君。
私はそこが許せなかった。
唯夏と顔を見合わせて即座に前を向く!
少し息を吸い込んでそして!
「東山君?これは、レディースセットですよ!今、東山君は何でこれに決めたんです?それは……私達、ですよね?それがいけないなんて言いませんよ?そこに自身の意思があるなら。でも、そもそも東山君はレディースセットの事詳しく見てないでしょ?だってこれは女性専用のセットメニューですよ?男性用もありますし、もちろんどちらも楽しめるものだってあります!つまり、私が、なにを言いたいかと言うと!
自分の意思を、持って欲しい、ただ、それだけなんです。私がさっき、言いたかった、事は、その事で、あり、それが、本〜当に惜しいと、そう、思うの」
息が最後は切れてたんだけど言い切ってやった!
ずっと言いたかった言葉。
この想いが、伝わって欲しい。




