18話・草原のダンジョン
「ねぇこれって洞窟?」
あやかの声とともに、この洞窟は発見された。そしてここは、三人がよく来る草原だ。
それは、あやかが小川が下る方向に進んでいたら見つけたものだ。
タタタ!!
その声を聞いたリカエル、ミナリは、なんだなんだという顔であやかの元に走ってきた。
あやかが見つけたこの場所は、草原の丘の近くにあった。いつも通る道ではなく、その地面は急斜面であったため、あまり見に来ることはなかったため、今発見された。
「すげー!滅茶苦茶、中暗いし声響くぞ!!」
「スゲースゲースゲェー」
リカエルがスゲーと言うたびに声が反響し、段々声が小さくなっていく
「もー、リカエルのバカ。うるさい」
「お前さぁ、喧嘩する前より、ちょっと俺にあたり強くないか?
全然この前まで、暴言言わなかったのにな。」
「そうかなー、僕いっつもこんなだったよ?」
「けどこれも成長だよな。
もしかして今のお前ならナスガキに勝てるんじゃねーの?」
「はぁ、二人ともさ。これって何?」
いつものように掛け合いをしている二人に呆れながらも、洞窟に指を指して話した。
「これって、やっぱりダンジョンだと思う。
この前本で見たんだけど、モンスターが生息している地域の地下に出現して、普通のモンスターとそれを率いる特殊なモンスターがいるんだって!」
「そうか!それじゃモンスター大好きなお前には凄い発見なんじゃねーの?」
ミナリがチッチッチと指を動かし、にやけ顔になる
「そしてね、ダンジョンにはすごいレアアイテムがあるって聞いたことがあるよ?」
「レアアイテム!?」
「レアアイテム!?」
世界に生きる老若男女問わず、その言葉を聞き返さない人はいないだろう。
と思わせてくる反応だ。
「じゃあもう攻略したも同然だな。」
「なんで?」
「だってよう、ここらのモンスターを熟知して、多分ここらのモンスターを一番狩っているのは、俺たちなんだぜ?
だから出てくるモンスターもイチコロよ!」
「ダンジョンに出てくるモンスターは、確か近辺に生息するモンスターと必ずしも同じではないはずだったよ?」
「うそだろおい!!」
「じゃあこのダンジョンを、1から攻略するってことになるのかな」
あやかは初めてのダンジョンにワクワクしている
「これは、一筋縄ではいかねーかもな。」
「僕もそう思うよ。」
「一回中見てみたいな」
「確かに僕も確認したい。中がどんなモンスターがいるかによって準備したいからね。」
「だな」
三人はダンジョンの中に入った。
ダンジョンの中には広い空間があった。そしてある生物がいた。
「あれ、なんだろ?」
「緑色の皮膚に、背が低くくて、尖った耳。ゴブリンだね。じゃあ多分このダンジョンには、ゴブリンしかいないと思う。
ゴブリンは群れで生きてて、他のモンスターはそこで生きる事ができないからね。」
「じゃあ、ここにはゴブリンしかいないんだな。」
「じゃあ、一回行ってくるわ!」
リカエルはそこにいたゴブリンに思いっきり剣を振った
「うぎゃ!!」
ゴブリンは倒れた。
「いやー余裕だったぜ!」
リカエルは余裕だぜ!という顔で、木の剣を肩に乗せて戻ってきている
「ゲギッ、ゲギギッ!!」
その後ろを大量のゴブリンが追いかけてきた
「うわ!!リカエル後ろ!」
「逃げて」
「やっべ!やっべ!!」
3人は一目散にダンジョンを逃げた
「すごい数いたね」
「本気であの数に囲まれたらやばかったぜ。」
「一回村に戻って、準備を整えよう!」
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モンスターの品を売って獲得したお金で、買い物をした3人は基地に戻った
「それではこれより第1回ダンジョン攻略会議をはじめるぜ!!じゃあさっそく、あやか君、今回買って来た道具を紹介してくれ。」
「なんかいつもと違う」
「こういう時は雰囲気が大事なんだよ」
あやかはリカエルを見つめた
「なんだよ、その目は」
「じゃあ紹介するね、まずはランタン!これで薄暗いダンジョンを明るく照らす。次がこれ、鉄の剣!リカエルがザッパザッパ敵を切れるように、軽いやつを買った。そして、ガラスの玉!これをミナリが敵に撃って倒す!そして!私はこれ。魔法の杖!魔法の威力を上げる!」
「これは、僕たちで攻略できるのでは?」
「甘いぜ。ミナリ相手は数の暴力で俺たちに向かってくるんだ。
だから隠れて一匹ずつ倒す、そしてやばくなったら、あやかが土魔法で地面を作る。」
「けどあやかって、そんなことできないよ?まだ岩を形成して飛ばすくらいしかできないよ?」
「ごめん」
「いや、いいんだ。じゃあ、最初の作戦で行くぞ!」
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ミナリのバックには火のついたランタン。あやかも魔法を使うためランタンを持つことになった
そして入口に3人は立っていた
「隠れて戦うて言っても、どうするの?」
「ほら、ここ。ここから上に上がれるだろ?ここから一方敵に倒すぞ!」
「ねぇ、ランタンの火を消したほうがいいんじゃない」
あやかはランタンの火を消そうとしている
「足元が見えないからあったほうがいいけどなー。」
「いや消したほうがいいと思うよ。ゴブリンにばれたらどうなるか分からないしね。」
「じゃあ消してくれ」
リカエルは入口に入ってすぐの岩の上に上がった。
「来い!」
あやかはしゅんと岩の上に上がる
「待って。」
「おいおい。上がれないのか?
たくしょうがないな。敵は待ってって、話も聞いてくれねーぞ。ミナリ。」
リカエルは手を差しだす
「ありがと」
三人は岩の上に上がった
「見て、あそこさっき追ってきたゴブリンがいるよ?」
あやかが指をさす。
ゴブリンたちは焚火のようなものを囲んでおり、突っ立っているものや、座っているもの、入口の方を警戒している物などがいた。
「よしじゃあ作戦通りやってくれ」
「ファイヤーボール」
あやかは小さい魔法の杖を手に持ち、ファイヤーボールを放った。ゴブリンの顔にヒットして一撃で倒れた。
「じゃあ僕も、、」
ピュン!
ミナリが放ったガラスの弾もゴブリンの体にあたり痛がっている。だが容赦なく何回もガラスの玉を放つので、5発目あたりで倒れた。
急に倒れたり、もがき苦しむ同胞を見て、ゴブリンたちは唖然としたり、動き回るゴブリンもいた。
「ファイヤーボール!」
「ファイヤーボール!」
「ピュン!」
「ピュン!」
やがて10体くらいのゴブリンは動き回る1体になった。
「あのゴブリンに当たらない!」
あやかとミナリが何回打っても、変に走り回り予想外に動くため
「よし俺があいつをやる!」
スタッ
リカエルはジャンプして降りた。
「こっちだ!ゴブリン!」
走り回るゴブリンは、リカエルを発見して、そのままリカエルに走ってきたゴブリンは木の棍棒を頭の上で振り上げたまま、走ってきた
そのゴブリンが近くに来て、その木の棍棒を振りかざした。
リカエルは簡単に横にステップして、避けた。
そして空間に棍棒を振ったゴブリンは、隙をリカエルは見逃さず、剣を振りかざした。
ウガァ!
ゴブリンは倒れた
「よっし、先に進もうぜ。降りてこい」
しゅた
あやかはすっと落ちてきた
「怖い。僕、降りられないよー」
「いこーぜ、あやか。」
「うん」
「ねーー!ねーってば!おーい!」
「冗談だって、ほら、俺が下にいるから落ちてこい。」
「ありがと」
「いくね!」
ひゅーーん
ばっこーん
「うげ!!!」
まるでぼう人気アニメ、ヤムチ〇のように地面にうずくまっている。
「お前どこに落ちてんだよ。いや、下見ないで落ちようとする奴がどこにいるんだよ!」
「ごめん、もう大丈夫。」
「じゃあ奥行こう。」
三人は歩いた
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「なんか段々狭くなってきてないか?」
「うん。狭いね。」
「あやかさ、奥に何か見えたりしないか?」
「なんかもっと狭いかも」
「しょうがねぇな、四つん這いになるしかねえな。」
だんだんと狭くなりあやか、リカエル、ミナリの順で進んだ
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「はぁ、はぁ」
あやかもミナリも体力を消費しており、息が大きくなっている。
あやかが止まった。
「おい。あやか止まるなよ」
「んっ。」
ミナリがリカエルにぶつかり、リカエルがあやかの尻に顔をぶつけ、あやかの声が漏れた。
「やっと出口が見えたよ。」
あやかが一連の事がなかったように、普通にしゃべった。
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教室のような広さの空間に3人は出た。
「なんか、奥にでかい奴いねーか。」
そこにはさっきまでいたゴブリンの3倍ほど身長も横幅もでかいゴブリンが、いた。
「ホブゴブリンだ。ゴブリンより大柄で、筋力・戦闘力が高い。」
「どうする?」
「ミナリが最初にパチンコで攻撃したらいいと思う。」
あやかが案を出した
「分かった」
「目を狙って」
うん
ピュン
ウガガガガアアアァァァ!!!!!
でかい叫び声が空間に響き渡る。
「一気に畳みかけるぞ!!!!」
リカエルが走り出した。それに続くように、あやか、ミナリは走り出す。
目を抑えながらもがいている、
それに追い打ちをかけるように、リカエルが脚に傷をつけ、離れた。そして、あやかはファイヤーボール、ミナリはガラスの球を打っている。
「グガァァァッ!!」
ホブゴブリンはリカエルのもとに棍棒を振り上げながら、走り出してくる。その勢いは尋常ではなかった。だがリカエルはそのゴブリンに向かい合う形で走り出した。
ホブゴブリンとリカエルは近づき、その勢いのままリカエルに棍棒を振り下ろした。
そのまま、棍棒はリカエルの顔面に迫り来る。
だがリカエルは相手の体がでかいことを利用して、ホブゴブリンの体の下にスライディングのように棍棒を避け、剣を上方向に構え、ホブゴブリンの顎の下から剣を突き立てた。
リカエルは剣を引き抜いた。
一瞬の出来事で、あやかとミナリは、倒したことに今気づいた。
「凄い!!」
「リカエルはやる男だと、僕は思ってたけど、凄すぎるよ!!」
「いや、みなりのおかげだよ。あいつ、一つの目でしか俺のこと捉えてなかっただろ?だから距離感覚が難しいだよな。で、そこを俺がついたってわけ。」
「僕じゃなくて、あやかのおかだよ。僕、体めがけて打とうとしていたからね。」
「じゃあ全員のおかげだな!」
「うん!!」
「おっ!宝箱あるぜ!!」
「本当だ!!」
3人は宝箱の近くに寄ると、そこには、赤いレザーのようなもので出来ている、豪華な宝箱があった。
「開けるぜ!!!!」
その宝箱を開けると3つのペンダントが入っていた。
一つは、十字架のペンダント
2つ目は、月のペンダント。
3つ目は、鏡のペンダントだった。
そしてそれぞれはリカエル、ミナリ、あやか、の手に渡った。
外に出た三人は見つけた宝物を身に着けていた。
「お前らカッコいいな!」
「そうかなー?僕似合ってる?」
「うん!」
「ありがと!あやかも似合ってるよ!」
「そうかな?二人のも、最高だよ!」
あやかは苦笑いしながら、話す。
「ははっ!そうだな!」
「ありがとう、あやか。お前がいなかったらこんな事体験出来なかったと思う。」
「うん僕も、おやかがいなかったら、ダンジョンを見つけても、二人で入ろうなんて思わないし。」
「うんん。絶対二人だけで見つけても、入ると思うよ?」
「アハハ!たくっ、本当にあやかは、褒められ慣れてないよな。こういう時はそうだねって笑えばいいんだぜ?」
「うん!!そうだ、ね!!」
「なんか、慣れてないかも?」
そんな話をしながら3人はまた、基地に戻った。
そして、彼らにはレアアイテムの能力などは、気にも留めなかった。なぜなら、それよりも3人で共有した、この時間が楽しかったからだ。
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