13話・治療師の元へ
夜10時ごろ。村は寝静まり、月が雲に隠れている。
リカエルは医療師のもとに行くと決めた後すぐに家へと帰った。ミナリは現在椅子で寝ている。
そしてあやかは、ベッドで泣いていた。
昼、あやかは目を覚まして、気絶する直前の事は覚えていなかったが、時間が経つにつれて思い出していった。それはざらついたテレビの映像のようなものが段々とくっきりしていくように、、、
母が死んだ。その姿を完全に思い出し、今あやかは涙が止まらなかった。
「すっ、すっ、」
あふれ出しそうな涙をこらえて、椅子で寝ているミナリに聞こえないようにしている。
あやかはどうしようもなく、悲しんだ。
眠れない日はお母さんがいつも絵本を読んでくれた。
寝るまえに聞くのを楽しみにしていた。お母さんがそばで読んでくれた絵本の内容は頭の中にある。だけど読んでもらう人はもういない。
あやかは頭の中にある本を読んだ。
本を読むと、お母さんのことを思い出すからだ。昔のことや最近までのお母さんとの記憶。
そして死んでしまったお母さんの姿も。
だけどその本を何度も何度も頭の中で読んだ。寝るときはいつもその本を読んでいたからだ。
気づけばあやかは眠っていた。あやかは昔の夢をみた。自分が学校で、はぶかれて、一人で家で泣いている夢だった。
その時お母さんが来た。
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「泣くのはいいことよ。泣くってことはね自分が生きているっていう証拠なのよ。何かを本気で考えたり、何かに悩んだり、悲しいことも、嬉しいことも。全部あやかの考えがある。
それはあやかがね、確かにここにいるっていう何よりもの証明なの。なにも見えなくて暗い場所にいても、貴方は泣いてしまうような事を受け止めて考えることができる。
それだけでいいの。
私はあやかが生まれてきたことが本当に幸せなのだから」
いつか一人で泣いていたあやかは、一人ではなかった。
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明日、朝日が昇る前、まだ少し暗い頃
コツコツ
修行前にリカエルが基地に入ってきた。
「ねぇリカエル、毎日修行してるけどさ、今日はあやかが大変そうだよ」
嫌味でもなんでもなくただミナリはリカエルに話した。
「あぁ、そうだな」
「なんで、そんなに頑張れるの?」
まだ寒い朝、椅子で布に包まりながら話す。
「お父さんがやれって言ってたからな。
あと、、、剣を振れる男ってかっけーじゃん!お前も一緒に剣ふろーぜ!」
「うるさいなー、僕は遠慮しておくよ」
「残念」
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太陽が昇り、リカエルは倒したモンスターを料理したものを、ミナリは外に出て取ってきた果実を、机の上に置いていた。
「あやか?食べる?」
ミナリは果実を見せる
「ごめん、食欲がない」
「わかった」
「おい、おい!食わないと何にも治んないぜ。俺みたいにガッツガッツ食わないとな。」
そういいながらモンスターの肉を口に詰め込んでいた。
「もー、口に入れながらしゃべらないでよー!」
ミナリは果実を剥きながら食べていた
「うんめ!この肉うんめ!!!あやか!この肉食べないか?」
「だ!、か!、ら!うるさい!」
ミナリは皮のついた果実をリカエルの口に無理やり突っ込んだ
「わたしも、食べたい。」
あやかは小さな声で話した
「ほらな!ミナリ!あやかは肉を沢山食いたいん、だよーだ。」
「ふんだ!あやか、どれくらい食べる?」
「少しでいい。」
「わかった少し盛るよ」
ミナリは木の皿に焼きすぎて焦げ目が沢山ついている、柔らかそうな肉を渡した。味付けは塩のようだ
受け取ったあやかは、肉を食べた。
が
鼻が詰まっていてあまり味がわからなかった。
けど、3人と一緒の時間を過ごし、そのお肉はおいしく感じた。
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その後リカエルがあやかをおぶり、ミナリもついていく形で村長の家の近くにある治療師の元に向かった。
絵本の話はノイズだと思ったので、そこはカットして話の内容は追加しておきます。




