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023 なんだかおかしい

お久しぶりです。

忙しかったんです、はい。いえ、言い訳ですはい。

すいません、がんばってだします。


では、どうぞ。

「....あ、ありがと、ぅ。も、もう、いい、よ?」


「そう...ですね。長時間抱き合ってた、なんて事実が店長に知られたら怒られちゃいますしね」


「そ、そう、だね..」


うーん。


さっきの話で距離は確実に縮まったと思ったけど、まだ若干、菜目草さんとの距離感を感じる。

でも、仲の良くなり方だって人それぞれ色々ある。菜目草さんは人よりも少し遅いだけ。ちょっとずつ。ちょっとずつ、分かりあっていけばいい....と思う。


ま、なんにせよ、だね。仲が縮まった。仲良くなれた。その事実があれば、じゅーぶん。それに、ハグをする仲まで縮められたのは、いい誤算。この調子で仲良くなれるといいんだけど、きっと現実は甘くない。


「ご、ごめん、ね?私の方が、先輩、なのに」


おどおどとした態度は変わらず、両手を世話しなく(でも細かく指先だけ)動かしながら、謝ってくる。目線は一体どこへやら。あっちへふらふら、こっちへふらふらと明らかに目が泳いでいる。


....あー私また知らず知らずの内に、何かしちゃった?


「謝らないでくださいよー。なんか私が悪いみたいじゃないですか。...私がやりたくてやった。それに菜目草さんは巻き込まれた。そんな感じの認識でいいんですよ」


「ま、巻き込まれた、って....」


「いいんですよそれで。ーーそれに..私、こう見えて仲を縮めるのに、方法を問いませんから!」


「い、いや、それは少し、まずいんじゃ、ない?」


「だいじょーぶですよ。信頼出来そうな人しか、そんなことしませんから」


「そ、そう?それなら、いいんだけど...」


優しいなぁ菜目草さんは。私みたいな人の為に、こんなにも心配をかけてくれるなんて...って、いやいやいや。菜目草さんに禁止した手前、自分が同じことしたらダメだよね。反省反省。


真夜中だからなのかなぁ。考えることがどーしても、暗い方向暗い方向へと向かっていっちゃう。

それに、こういう暗い日は...ううん。もうあれは終わったこと。思い出さなくていいし、思い出したくもない。


「.....」


「.....」


..え、と。な、なんだろう、この間は。気まずい。ひじょーに気まずい。無言の状態、お互い一言も発しなくなり、音すらも響かなくなった部屋で、他の皆の声だけが聞こえる。


何か言わなくてはと、謎の使命感が生まれ始め、口を開きかけたその時。


「ーーう」


「わわわ!....あれ?碧葉ちゃん?」


不意にぶつかる衝撃が私を襲ったかと思うと、私の腰ぐらいの所に碧葉ちゃんがいきなり現れ、むぎゅーと抱きついてきた。

子が親に甘えるようなハグ。顔をすりすりと擦り付け、猫撫で声にも似た声を発する。


「かわいい.....じゃなかった。あ、碧葉ちゃん。店長はどうしたの?」


「....?」


私の声に反応して顔を上げる碧葉ちゃん。言っている意味、もしくは"店長"という単語が分からなかったのか、不思議そうな顔でこちらを見つめてくる。


位置的に見つめてくる視線が自然と上目遣いとなり、さっきの甘える仕草も相まって、破壊力が半端ない。正直今すぐ抱きつき返したいけど、ここは歳上として我慢我慢。


「あー、えーっと。どう説明したものかなぁ.....。うーん...さっきの、さっきまでいた人はどこに行ったの?」


「....う?」


「ダメかー...」


分からないよねー、流石に分からないよねー。

うぅ..どうやって伝えよう...。私、頭悪いからこういうところで役立たずぅ..。


「そ、その子が、碧葉、ちゃん..?」


「ふぇ?..あ、え、えぇっと。はい、この子が碧葉ちゃんです」


碧葉ちゃんの事で集中していたせいか、変な声が喉から漏れた。

どうやって出したんだろう...?自分で出したのによく分からない。


人間の体ってやっぱり不思議。


「え、えっと....あ、碧葉、ちゃん?よ、よろしくね?」


「.....う!」


初めて見る人で一瞬碧葉ちゃんが戸惑いを見せる。しかし、やはりすぐに満面の笑顔で答える。すごいなぁ、碧葉ちゃん。誰にでもあの笑顔だもん。

笑顔を計る機械とかあったら、百パーセント百点取れる。


「?....つ、つゆりちゃん。碧葉、ちゃんって、いまなん、さい?」


「....え」


え、え、ってさっきから驚いてばかりだけど、そんなことに驚いている暇はなくて。

どうしよう..。碧葉ちゃん、見た目は小学生ぐらいに見えるから、言語ではないなにかを喋っていたら、やっぱり違和感の一つや二つは覚えるだろうし...。


なんて答えたらいいんだろう。正直に別の世界から来た子で、さらに言うと大昔に生きていた子なんですよー、とでも言えば、私が残念な子に見えてしまうのは間違いない。


そもそも言ったところで、信じてもらえるのだろうか。

菜目草さんのことを、信用していないわけじゃない。でも、それとは別に私の心は、「誤魔化しておけ」と囁いてくる。


いまはまだ、話すタイミングじゃないだけ。一旦そういう風にしておく。...でもなぁ..あんまり隠し事とかってしたくないし、すぐバレちゃうから嫌なんだけどなぁ..。

割りきるしかないかぁ..。ごめんなさい、菜目草さん。


上手い言い訳..上手い言い訳....


「あ、え、えーっとですねー...そ、それよりも菜目草さん!一回碧葉ちゃん抱っこしてみません?!可愛いですよ!」


む、無理..そんな咄嗟に上手い言い訳なんて思い付かない...。自分で自分のことを頭悪い、って言ってんのに、こんな場面で機転が思い付くわけがない。

流石に誤魔化せるわけ....と思ったその時。


「だ、抱っこ..?」


菜目草さんが疑問に思いながらも、興味を持ったような表情を見せる。あるいみ切羽詰まっていた私は、そこにつけ込むようにして言葉を畳み掛ける。


「そうですそうです!見て分かりますよね?!この柔らかそうな肌!!モッチモチですよモッチモチ!!赤ちゃんみたいな抱き心地で気持ちいいですよ?!」


「あ、え、つ、つゆりちゃん?そ、その...ち、ちきゃい.........」


あ、噛んだ可愛い...って、そうじゃない。近いよね、近すぎるよね。少し顔を動かしたら、キスできそうな距離。自分でも無意識の内に、ぐいぐいと菜目草さんに近付いていた。

最近、距離感を掴みかねているというか、元々こうだったというか。


とりあえず離れないと。


「す、すいません..。つ、つい..。碧葉ちゃんのことになると、どうも暴走してしまうみたいで...」


「う、ううん...。ちょっと、驚いちゃっただけ、だから」


頬を梅のようなとまではいかないまでも、いつもの綺麗な白い柔肌をうっすらと、赤く濡らす。怒っているのか、慌てているのか、それとも照れててくれているのか。


「と、とりあえず。碧葉ちゃんを抱っこしてみません?母性本能というか、親心というか...。なんか、諸々が強く刺激されるんです、碧葉ちゃんは」


「う、うん......」


私は碧葉ちゃんをゆっくり引き剥がすと、菜目草さんの方へと、背中をふんわり、支えるような力で押して誘導する。


「碧葉ちゃん。この人に、ギューッて抱き締めてあげて?」


言葉は分からないだろうけど、雰囲気で察してー、と碧葉ちゃんの背中を見ながら祈る。


そんな私の祈りを知ってか知らずか、碧葉ちゃんは菜目草さんの方をジーッと見つめている。

見つめられている菜目草さんは、居心地悪そうに視線を右へ左へ動かす。その時一瞬私の方に視線がいった気がしたけど、ここまできた以上、私も引き下がれないので目を逸らす。


いつまでも見つめられ続ける菜目草さん。ついにその視線に耐えられなくなり、おそるおそるといった様子で、碧葉ちゃんの脇に手を入れる。


「うあ....!!」


「え..あ、ご、ごめんなさい....」


「..いや恐らく、くすぐったかっただけだと思いますよ?」


「え、あ、そ、そうなの..?」


「う...?」


自分の脇を触った相手が、即座に手を引っ込めて、なにやら震えている。その光景を不思議に思ったのか、首をかしげる碧葉ちゃん。


うん、相変わらず天然で可愛いことをやってる。なんなの?私をこれ以上悶えさせてどうしたいの?プルプル震えてる菜目草さんも可愛いし、ここは天国?


「..ご、ごめん、ね。ちょっとだけ、抱っこさせて....?」


さっきの出来事で学んだのか、脇ではなく、腰に手を回して持ち上げる。体を密着させ、落ちないよう、慎重に、慎重に、碧葉ちゃんの体を地面から離す。


「わ..、わ..!わ....!」


「う?」


「ふえ...す、すごい..。や、柔らか..柔らかい.....!!」


「うあ..?」


「なに、これ...?ただ抱きついてるだけ、なのに、すごく気持ちいい...。それに、体が、癒される......」


緊張していた菜目草さんの顔が、みるみる綻びる。

震えていた手は収まり、落ち着きを取り戻すどころか、積極的に碧葉ちゃんの体を抱き締めている。

心なし、いつもより喋るのが流暢で、文字数も多い気がする。


これぞ、碧葉ちゃんぱわー!(またの名を人任せともいう)


「碧葉ちゃんて、何歳..?赤ちゃんみたいに..ううん。それ以上、かも。体がすごく、柔らかくて、気持ち、いい...」


「そ、そうですよね?碧葉ちゃん、とっても肌柔らかいですよね?触ってるだけで身体的に、精神的にも癒されますし。...それに、なにより可愛いなんて、抱き枕なんか要らなくなっちゃいますね?」


ちょっとずつ話題を避ける作戦。論点(?)をずらし、なんの話をしていたかを忘れさせる。

年齢を聞かれても分からないし、恐らく小学生ぐらいだろうけど、下手なこと言ったら嫌なので止めておく。


「うぇ...?あ、う、うん....」


「うあー、うー」


喋り方は変わらないけど、明らかに菜目草さん。碧葉ちゃんの虜になってる。というか、碧葉ちゃんになりかけてる。


「気持ちいい....柔らかい.....癒され、る...」


「うー、あー、うー」


菜目草さんがキャラ崩壊じみたこと(頬擦りとかしてるけど、普段の菜目草さんからすると絶対にしない)をしていて、驚いていたせいで気づかなかったけど....。

なんだろう。気のせいか分からないけど、碧葉ちゃん、若干引いてる....?いや、嫌がってる...?


不満の声のつもりなのかさっきから。詳しくいうと、碧葉ちゃんに頬擦りをしはじめた時から、暴れこそはしないにせよ、いつものあー、うーを低く、唸るように言っていた。


顔もなんだか、不機嫌そう。なにか起こるとは思えないけど、完全にないとは言い切れない。


というか、碧葉ちゃんに引っ付きすぎじゃないですか菜目草さん。なんだか妬いちゃいますよ。どっちがとかはいいませんけど。


「菜目草さん。私から言っておいてあれですけど、その、碧葉ちゃんが......」


「..あ、ご、ごめん、なさい..。すぐに、離れるね..」


「...」


「...」


「ご、ごめん。あと、一回だけ、抱き締めさせて....!!」


「え。..あ」


余程碧葉ちゃんとのハグが癖になったのか、ぎゅ..と先程よりも強く抱き締めると、頬擦りし始める。

しかし。碧葉ちゃんのストレスメーターもここらで満杯になってしまい、菜目草さんの両手を無理矢理離す。


「ひゃ..!栗花落ちゃん、危ない...!!」


「菜目草さんこっちに倒れてきたら危なーー」


碧葉ちゃんが急に動いたのに反応できず、菜目草さんはふらつき、私の方へと倒れ込みそうになる。

倒れたら痛いだろうなぁ、とか、床に何もおいてなかったよなぁ、とか。色々考えることはあったけど、私はそんなことどうでもよかった。


ゆっくりと倒れてくる菜目草さんの髪がずれ、素顔を覗かせてくる。

菜目草さんは恥ずかしいって言ってたけど、そんなことない。


「ーーやっぱり綺麗だなぁ」


ドシーン!!と。

私は抵抗することなく、そのままの状態で勢いよく倒れる。

背中に鈍い痛みが走り、思わず顔をしかめてしまう。

そのあとにくると思ってた、前から来るはずだった痛みはいつまでたってもこない。


「.....えっ、と....」


「....」


それもそのはず、菜目草さんは私の両肩付近に手を置いて、必死にこっちには落ちないよう耐えていた。

さながらそれは、私が菜目草さんに押し倒されているようにも見えなくはない。


ドアップで見える菜目草さんの顔は、いつも以上に、綺麗に、そして可愛く見え、状況が状況なだけに思わず私は顔を赤らめてしまった。


「...そ、その。大丈夫..ですか?菜目草さん」


「ひゃ!!...つ、栗花落ちゃんの方こそ、大丈夫..?ちょっと、テンションが、おかしくなっちゃって.....」


「あ...いえ、私は..だい、じょうぶ..です...」


....菜目草さんの唇やわらかそう。

さわったらきっと、ふにってしてる。

それになんだか、おいしそう。


押し倒されてるせいか、それとも、鈍い痛みのせいなのか、頭が正常に働かない。多分、最近似たようなことが、私の身の回りであったからなんだと思う。


あれにふれたらきっとしあわせ。

わたしのをあわせたら、きっともっとしあわせ。


ふるふるとはずかしそうに震える菜目草さんが可愛い。

本来は多分、逆なんだと思う。普通はこういう感情はあちら側になった人が持つんだと思う。


でもそれは他の人の常識みたいなもので、私には関係ない、


体を上げて、頭をより一層近付けて、わたしの唇をゆっくりと、触れあわせたら。

絶対にやわらかい。私とはまたべつの柔らかさをもつそれを、私のとあわせたい。そんな欲求が頭のなかを渦巻く。


最近、こういうことが本当に増えた。基本はあちらがわが多いけど、それを見すぎたせいか、やってみたいと思ってしまった。


冷静さが失われてる。

いますぐ触れたい。

なにか薬でも使われたの私?

きっとおいしい。

はやく掃除再開しないと。

あわせたらきっと、しあわせになる。


「菜目草さーー」


「ーーも、もう限界...!!」


「え、あ、ちょ、菜目草さぁ!?」


手で支えるのが限界を迎えたのか、菜目草さんはとうとう倒れる。

その時、頭が私の胸をちょうどクッションのような役割を果たし、というか私の体全体で、菜目草さんの衝撃を和らげる。

ちょっと痛かった。


でも、その痛みが私を冷静にさせる。


「こ、今度こそ大丈夫....ですか?」


「....うん、大丈夫」


頭がすーっと風が通ったように涼しくなる。

私は一体なにをしようとしてたんだろう。キスしようとしてた?いやいや、私よ、ちょっとおかしいんじゃないか。いろんなの見せられすぎて、冷静じゃない。


とりあえず深呼吸しよう。


「...ふぅ.......。うん、もうオッケー。あれは私であって、私じゃなかった。おうけい自分?」


自問自答で今後しないよう考えないよう、そして、落ち着ける。

...それにしても、菜目草さんからの反応がまたない..。


「おーい。菜目草さーん。無事だったら、ひとまず上がってくれるとーー」


「...ね、ねぇ、栗花落ちゃん..」


「はい?どうしました?」


私に体を委ねたまま、菜目草さんは顔をこちらに向けないで、そう切り出すと、ずりずりと顔を上まで持っていき、目線を合わせてくる。まぁ、目は隠れてて見えないんだけど。


「....」


「...」


雰囲気がおかしい。明らかにおかしい。さっきまでおかしかった私がいうのもなんなんだけど、絶対、この状況おかしい。

なんだか甘い、こう、ま(・)ち(・)が(・)え(・)が起きてしまいそうな独特の雰囲気。


いつからこうなってたのかは分からないけど、わたしもいま。もしかしたらさっきのも。この空気に当てられて、なんだか(また)おかしくなってくる。


冷静だった脳がまたモヤがかかったように回転しなくなる。

息もなんだか荒い。冬でもないのに、白い息を吐いているようにも感じる。

体がおかしい。ふわふわする。至近距離で当たる菜目草さんの息、体の部分からなんともいえない快感を得る。


菜目草さんがゆっくりと開けてきたその口からは、耳が癒されるトーンの音が、私の脳を中から刺激する。


「あの、ね、栗花落、ちゃん。おかしいって、思ってるん、だけど、なんだかおかしい、ぐらい、栗花落ちゃんのーー」


「ーーおーい大丈夫かー!!すごい落としたけど、無事かー!?」


ビクンと私と菜目草さんの体が揺れる。

コツコツと足音が聞こえる。その足音はこちらへと近づいてくるもので、心配で来てるんだろうけど、いまこられるとちょっと、いや、だいぶ困る。


頭をふって脳を落ち着かせ、店長に答える。


「...あ、はーい!!店長ー!!問題ないですー!!ちょっと転んじゃっただけなんでー!!食器も割れていませんしー!!」


「分かったー!でも一応あとでキョウに見てもらえー!!」


「はいー!!ありがとうございますー!!」


危なかった。

ほぉ....と深いため息を私がはくと、冷静になった菜目草さんが勢いよく私から離れて、一メートルほど距離をとる。


「あ.....」


すぐに記憶のなかに先程の状況が思い浮かぶ。

菜目草さんはあっちを向いていて気づきづらいけど、耳が赤くなっている。きっと、私と同じような状況なんだろう。


....なんて、冷静にさっきから考えてみているけど、もうそろそろ無理そう。限界。オーバーする。


ーーうわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!


わたしなにやってるの!?バカなの!?アホなの!?ちょっと落ち着いて考えればおかしいって分かるじゃん!!なに、おいしそう..って!!しあわせになる..だとか触れたいだとか!!

あぁ...!!もう恥ずかしすぎる...!菜目草さんのこと、キャラ崩壊だとかなんとか言ってたけど、人のこと言えないじゃん!!わたしの方が何倍もキャラ崩壊してるじゃん!


これからどうやって菜目草さんと顔を合わせるの!?

恥ずかしすぎて、顔がさっきから赤くなったままで、全然落ち着かないんだけど!?


落ち着けー、落ち着けー。冷静になれ、わたし.....。


「でも、やわらかそうなのはほんとうだしな......」


...って!!また私はなにボソッと言ってるの!?

もう今日の私はおかしい!笑えるほどおかしい!

そ、そうだ、いまこそ碧葉ちゃんのことを抱き締めーー


「ーーあ、碧葉ちゃんは!?」


バッと周りを勢いよく見るけどいない。

さっきのに巻き込まれた訳じゃないけど、ケガがないか気になる。あと、私が単純に抱き締めていたい。


どこにもいない。どこに行っちゃったんだろう。逃げていったんだろうけど、だとしたら、一体どこに...。


「つゆりー!!そっちの掃除おわったかー?!」


「すいませんー!!まだ終わってなくてー!!」


は、と気付く。

もしかして、店長のほうに行ったんたんじゃないかと。

それなら簡単。今のうちに聞いておけばいい。


「そういえば碧葉ちゃんって、そっちにいますー!?」


「いやー?!どこにもいな...げふぅ!!.......い、いた、ぞー!!」


「わ、わかりましたー!」


なんかぶつかった音がしたきがするけど、それはあとで、慰めておくとして、無事を確認できたからよし。

と、とりあえず、碧葉ちゃんの安全も確認できたし、掃除を終わらせないと....ね。


「...な、なめくささん」


「....」


「その...とりあえず、掃除だけでもしませんか?」


「.....................うん」


のそりと起き上がった菜目草さんは生気を取られたように元気がなく、また私も私でちょくちょく顔を赤らめることになりながら、掃除をしていくのだった。

そのまま見終わって帰られる方。少し待ってください。


まず見てくださり、ありがとうございます。

次にお願いがあります。よかったら、評価、または感想をお願いします。評価は1.1でもいいですし、感想も批判等でも構いません。それらを参考にして、これからどうするかを決められるので。あと、レビューしてくれると、もっと嬉しいです。


次回もまた会えることを願っています。


では、また。

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そのまま見終わって帰られる方。少し待ってください。 まず見てくださり、ありがとうございます。 次にお願いがあります。よかったら、評価、または感想をお願いします。評価は1.1でもいいですし、感想も批判等でも構いません。それらを参考にして、これからどうするかを決められるので。 次回もまた会えることを願っています。 では、また。
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