↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/85

第十四話 私が反抗期になったら

文化祭が終わって2日後の日曜日。

時刻は18時。

僕は綾地紡から届いた「うちきて」という4文字のメッセージを見て、彼女の家の前まで来ていた。

2階建てで、外壁は黄色で、屋根が茶色。

形は直方体の、カステラのような家である。

インターフォンを押す。

「おお、お早いですな。」

綾地紡は、上下とも黒の長袖と長ズボンというラフな格好で出迎えてくれた。

リビングに入ると、非常に物が多く、生活感のあふれた空間が広がっていた。

物が多いっていいなと、素直に思った。

綾地の母は不在で、父親だけがいた。

ちなみに父は警察官、母は弁護士らしい。

綾地の父親は、物腰も声もとても柔らかい。

彼は40代らしい精悍な顔立ちに亜麻色の短髪が映えるような、いわゆる「イケオジ」と呼ぶに相応しい風貌をしている。

「まぁ、まずは男同士の会話をしようか。紡は邪魔だから自分の部屋にでも行きなさい。」

「私が反抗期になったら、パパは邪魔って言われるんだよ?人に言われて嫌なことは言ってはいけないんだよ。」

それ、ちょっとおかしくないか?

しかし、彼女はそんな軽口を叩きながらも、素直に自室へと向かった。

「娘が世話になってるみたいだね。そして態度も柔らかくなった。それも君の影響なのかな?」

「それは彼女が勝ち取ったものですよ。」

これは謙遜でもなんでもない。

彼女が自分の意思で選び取ったものだ。

僕は彼女と初めて出会った時のことを思い出していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。