↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/85

第十三話 私のボーイフレンド

「僕は夏目家の人間だが?」

僕は彼女の意図が分からないなりにそう言った。

「私の家で一緒にご飯食べない?」

「それは綾地家のお世話になるということ? 

それともパーティのお誘い?」

「前者だよ。」

「それは難しいかも。」

母に、女の子の家でご飯を食べると言って認めてもらえるとは思えない。

束縛と人間不信が激しい人だから。

「え?パパとママには、もうそうするように伝えてるよ?」

「僕の自由意志はないんだね。分かりました。」

外堀を埋められていた。

彼女の両親とは顔見知りで、非常によくしてもらっている。

「でも、どうやって説き伏せたんだ?顔見知りでも、他人だろ?」

「私のボーイフレンドを連れ込みたいと言ったんだよ。君のお母さんには秘密で構わないんだってさ。まずは赤飯を振る舞ってくれるみたい。」

大きな誤解をされてるみたいだ。それより、

「事情を話したのか?」

「それとなく、のっぴきならない事情があるという事実だけは伝えたけど、内容は言ってない。」

それでよく許可を出してくれたものだ。

綾地紡は基本的に親に放任されているが、すごく信頼されているということが伝わった。

「あそこに長くいるのは良くない。」

「匂いがだめ。」

彼女は嫌悪感を隠しきれない声でそう言った。

こうなったら、折れることはないだろう。

「じゃあ、綾地家のお世話になります。よろしくお願いします。」

「君が泊まるのもいいらしいから、どんどん使ってくれたまえ。」

「よくねーだろ。」

「私の布団に入るのはダメだよ。」

「あたかも僕がそう考えてるみたいな言い方はやめてくれないか?」

そんな軽口を叩き合い、ゲームを再開した。

ちなみに当たり前だが、サノ◯ウィッチのメインヒロイン攻略耐久RTAはあまりに無謀であった。

綾地紡は無言で通話を切った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。