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53追っかけ

二人はその足で兵藤の家に向かった。兵藤の部屋に入ると兵藤はいつものようにヘッドホンをあてて作曲をしていた。二人に気づくと兵藤の表情は和らいだ。


兵藤「いらっしゃい。どうしたの?」


雪は話し辛そうに経緯を説明した。


雪「本当にゴメンなさい。あなたの大事な曲を」


兵藤「何を言ってるのよ!あなたのせいでは全然無いじゃない。悪いのは佐藤なんだから。でも、まさか曲をまるまるコピーしてくるとはね……」


大輔「訴えたりとかは出来ないんだよね」


兵藤「無理!出来るかもしれないけど、そんな弁護士費用とか無いし」


雪「私が払います!何年掛かっても私が完済します」


兵藤「気持ちは嬉しいけど断わるわ。この曲は私にとっても凄くいい曲だったから嫌な思い出にしたくないの。それに、これ以上そんな事に時間を割きたくないしあなたにも割いて欲しくない」


大輔「……じゃあもうVIC7の新曲は諦めしか」


兵藤「誰がそう言ったの?」


大輔「えっ?でも曲がない以上そうするしか……」


兵藤「また作ればいいのよ。前の曲をを超えるモノをね」


大輔「そんな事出来るんですか


?」


兵藤「分からないけど、やるしかないでしょ。何とか一週間で作ってみせる。じゃあ、集中するからあなた達はもう帰りなさい」


そう言って再びヘッドホンをした。


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