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32追っかけ

土曜日、大輔、亮太、修は手長育成基金の手伝いをしていた。何でそんな事をしているかと言うと、前の握手会で協力する代わりに募金活動を協力するという酒井との交換条件だったからだ。


休憩中、酒井は大輔達にお茶を持ってきた。


酒井「御苦労様」


修「いやいやいや……こんなことぐらいしか出来ないですが」


酒井「そんな事無いわよ。きっと募金をして貰った人は凄い助かってると思う」


修「酒井さんて凄い人ですよね……見ず知らずの人達の為にここまで出来るなんて……中々出来ませんよ」


酒井「そんな……全然だよ」


そうニコリと笑って去って行った。修はしばらくボーッとしていた。しかし、ふと気づくと大輔と亮太にジッと見られている事に気づいた。


修「いや……いやいや!違いますよ!全然違いますよ!」


大輔「何が?」


修「何がって……えっ!えっ?い、いや、何でも無いです!さあて、ソロソロやるかな……」


そう言って修は逃げるように募金活動を再開した。


亮太「……分かりやすいですね」


大輔「うん……」


亮太「でも、俺も酒井さんみたいないい子見たことないですよ」


大輔「そお?俺、絡まれた時泣きそうになったんだぞ」


亮太「……泣いてたじゃないですか」


大輔「な、泣いてねーし。目に涙貯めてるのは泣いたっていわねーし」


亮太「……そうですか。まあ、それは置いといて……あれは完全に大輔さん悪いじゃないですか。最初にやってたのは手長育成基金の人達じゃないですか」


大輔「うっ……でも、気が強過ぎない?」


酒井「……誰が気が強過ぎるって?」


大輔と亮太の前にそびえるように立っていた。手を組みながら大輔を睨んだ。


大輔「と、ところで酒井さんは曲を提供してくれる人って知らない?」


酒井「強引に話変えないでよ。誰が気が強過ぎるって!?」


大輔「そ、そんなんじゃないって!ホントにいい曲が無いとダメなんだよ」


酒井「いるよ」


大輔「そうだよな……やっぱりいないよな」


酒井「いるって!」


大輔「えっ!えっ?いるの?」


酒井「うん……一人ね……」

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