29追っかけ
大輔「作詞はともかく問題は作曲だな……」
修「誰かピアノとか習ってた友達いないんですか?ちなみに僕はいませんけど」
亮太「そんな人いたら、すぐに当たってるよ」
大輔「右に同じく……ロックバンドとか演ってる人たちに勿論知り合いなんかいるわけ無いし……やっぱり俺らで作るしかないのかな」
修「そんなこと出来るわけないじゃないですか!」
大輔「そうなんだよな……本当に困ったなぁ」
結局、この議題に答えは出ず家に帰宅した。
大輔「ただいま」
そう言って、すぐに自分の部屋に入った。そして、すぐにiPodでVIC7の曲をかけた。そのまま狂ったように歌って踊り出した。
大輔「あーれはフルーツオレ!真っ赤な果実を!うっ!うう!たーなば……」
部屋の外から母親の怒鳴り声が聞こえた。
母「そう言えば、雪ちゃん来てベッドで寝てるからうるさくしないでね」
大輔「えっ!」
恐る恐るベッドの掛け布団を上げるとバツが悪そうに雪が大輔を睨んだ。
大輔「な、なななんで俺の部屋で勝手に寝てるんだよ!」
雪「勝手じゃあ無いわよ!今日がバイト代を支払う日でしょ!だから待ってたのにあんたが遅いから寝ながら待ってただけじゃない!」
大輔「そ、そ、それにしても若い女の子が男の部屋に一人でいるなんて思わんだろ!」
雪「たまに来てたでしょ!私だってあんな気持ち悪いダンスと歌なんて出来れば聞きたくなかったわよ!」
大輔「お、お前……恥ずかしい」
両手を手で覆って崩れ落ちた。
雪「私だってこんなのと幼なじみだなんて恥ずかし過ぎるわよ!なんでちゃんと出来ないんですか!ちゃんとしてよ!」
大輔「……」
雪「殻に籠もるな!そんな事よりバイト代よこせ!」
大輔「ああ、そんな事より何処かに作曲出来る人いない?」
雪「作曲?ああ、VIC7の次の企画ね。うーん、あの子達の力にはなってあげたいけどエセロックミュージシャしか知らない」
大輔「そ、その人紹介してよ!」
雪「でも、自分で言っといてなんなんだけど本当に役に立たないと思うよ」
大輔「例えその人が何の役にも立たない人でも、何か人脈あるかもしれないだろ?」
雪「……あんたのそう言う所だけは尊敬するわ」




