2 リスターター
「なんだこれは。聞いたことがない。」
「能力は!?Zてすごいのか!?」
「基本はA~Gでレベル上昇時のステータス上昇幅が決まるのだが、Zは見たことがない。」
「なんだよそれ!冒険者やれるのか!?」
「このプレートを持ってみろ。」
銀色のプレートを渡されてる。
「これをどうしたらいいんだ?」
「自分の能力が見られる道具だ。スタータスが見たいと念じてみろ。」
言われた通りやってみた。
バク リスターター レベル0
HP 100/100 Z
MP 100/100 Z
攻撃 100 Z
防御 100 Z
速度 100 Z
魔力 100 Z
特殊スキル リスターター
スキル
「全部100だよ。これはどうなんだ?」
「うむ。普通。全部普通。」
「普通ってなんだよ!冒険者にはなれるのか!?」
「わからん。過去に例がない職業は報告の義務があるのだ。」
「どこに!?」
「王都だ。返答が来るまではダンジョンには潜れないぞ。」
「なんだよそれ。」
「とにかくいままで通り過ごせ。」
村長の家から追い出される。
リスターターってなんなんだよ。
能力も普通って。
何なんだよいったい。
「よう。どうだった?」
同じく成人の儀を受けるステイが声をかけてきた。
「なんか初めての職業だって。」
「まじか!それにしては浮かない顔してんな。」
「なんか能力も普通だし、能力上がり幅も今までにないんだってよ。王都から返事が来るまで今まで通り過ごせって。」
「今までにないってどういうことだ?」
「A~Gが普通だけどZってやつらしい。」
「ふうん。でもいいじゃんか。冒険者なんて危ないだけだ。俺は商人か農業系スキルなんかがいいよ。」
「俺の夢だったんだぞ!」
「でもお前の母ちゃんは安心するかもな。」
「うるせい!」
そこで分かれて俺はギルドに向かった。
ジムドとギルマスが二人で雑談していた。
「どうだった?冒険者適正の職業は出たか?」
「あんまり顔が浮かないね。ダメだったかな?」
「今までにない職業だって。」
「何!?レアか!」
「知らないよ。でも能力は普通だって。」
「そうなんだ。なんて職業?」
「リスターターだって。」
「なんだろうね。スキルはあるの?」
「特殊スキルにリスタートってのがある。普通のスキルは空欄。」
「ちょっと見せてみろ。」
ギルドにあるプレートで能力を見せる。
「普通ってか、これの農民とかの普通じゃねぇか。」
「そうだね。冒険者適正のある職業の普通ではないね。上昇幅がZというのも見たことないね。」
「そうなのか!?」
「うん。僕の能力教えてあげるよ。初期の能力も合わせてね。」
ジムドが紙に書いていく。
ジムド 僧兵 レベル26
HP 230/230 C 初期130
MP 185/185 D 初期110
攻撃 275 B 初期150
防御 185 D 初期110
速度 185 D 初期110
魔力 230 C 初期130
スキル 回復術 体術
「こんな感じだよ。ちなみに能力のレベル上昇のステータスの上がり幅はG0.5 F1 E2 D3 C4 B5 A6ってなってるよ。」
「俺もレベル上がればどうなるのかわかるかな。」
「うん。そうかもね。でもレベル0ってのはなんだろうね。レベルは1から始まるが普通なんだけどね。」
「そうなんだ。スキルはどうやったら手に入るんだ?」
「基本的にはレベルが上がったらかな。ダンジョンでスキルブックを手に入れて覚える方法もあるらしいけど、僕は見たことがないね。」
「そっか。」
「うん。」
そんな話をしているとギルドの扉が開く。ステイが入ってきた。
「ようステイ。珍しいなこんなところに。成人の儀はどうだった?」
「久しぶりですギルマス。どうやらこれからお世話になりそうで挨拶です。」
全身の毛が逆立ったような気がした。
「お前、冒険者適正のある職業か!?」
「うん。豪剣士だって。」
「豪剣士だって!?すごいじゃないか!剣士の上位職って言われているよ。ランカーにも豪剣士がいるくらいだ。」
「なんだよそれ!なんでスライに豪剣士で俺がわけわからん職業なんだよ!」
「落ち着け坊主。まだお前の職業がダメと決まったわけじゃないだろう。」
「だけど!だけどさ!くそ!」
「とりあえず俺とお前の件が王都に報告が行くってよ。あと二人はなんでもない職業だったみたいだ。」
「バク、とりあえず今日は家に帰って母ちゃんに報告してやれ。」
「・・・わかったよ。」




