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96, わたしが、世界を救った英雄? 変なことを言わないで。そもそも、こんなことをしても……いずれは解かれるわよ。それが、人間の好奇心なのだから。そして――その解が、「怠惰な女神」の手に落ちた瞬間。

 これで完璧。これ以上にない理想郷。


 そう、語り尽くしているあたり……聖霊様という感じかしら。


 でも――このような計画には、そう……例外があるでしょう。想定していなかったケース。


 それは、他でもない。自ら語っていた――怠惰の女神。その存在よ。


 この空間で、わたしが何を言っても……数学の女神、パランティーリに抑え込まれる。


 理想論のみ。それ以外は、絶対に許されない。


 そんな空気に支配されているわ。


「いつも言っていたよ。ネゲートは、なんで、自らの功績を否定したがるの? ネゲートは、世界を救った英雄だよ。」


 ……そう。何度も、そう言われたのよ。


 わたしが、世界を救った英雄? 変なことを言わないで。そもそも、こんなことをしても……いずれは解かれるわよ。それが、人間の好奇心なのだから。


 そして――その解が、「怠惰な女神」の手に落ちた瞬間。


 そのあたりは……どうなっているのかしら?


 わたしが腑に落ちないのは――その最悪ケースが、まだ織り込まれていない。


 そう、本能が感じているからなのよ。

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