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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: パランティーリ
第十三章:SHA-256に浮かぶ刻印 ―― パランティーリ
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79, 女神の役割 ―― わたしはね、「すべての真実を映し出す石」にちなんだ名を授かったんだよ。

 わたしにできること。気づいたときには……女神という役割を任されていた。


 ……。数学の女神も、似たような経緯なのかしら?


 ふと……そんな疑問が浮かんだのよ。


「ちょっと……一つ、よろしいかしら?」

「へぇ、珍しいね。ネゲートから質問なんて……大歓迎だよ。」


 ……言われてみれば、そうかもしれない。その瞬間――わたしの中で、何かが動いた気がしたの。だから……女神になった経緯、その核心を……ぶつけてみたわ。


「……。」


 数学の女神も……悩むことがあるのね。その珍しい姿に、ほんの少しだけど……安心している自分がいたわ。だって……何もかも見透かしている。そんな存在だと思っていたから。


「……全部は話せないけど、概要だけならいいよ。どうする?」

「……わかったわ。」


 妙な条件を提示されたけれど……。それでも、概要に触れられるなら、それで十分だった。


「それじゃあ……どこから話そうか。そうだね……まず。」

「……。」

「わたしは、数学の女神と呼ばれているよ。でも……ネゲートと同じように、名を授かっているんだよ。」

「……、気になるわね。でも……それは、伏せるのよね。そうでなければ、すでに名乗っているはずだから。」

「うん、そうだね。そのあたりの勘は冴えているね。でも……ネゲートにだけは伝えるべきだと感じたよ。それで……悩んでいたんだよ。」

「……。」


 数学の女神に与えられた「名」。本来なら……そこに踏み込むべきではない。


 でも……どうしても、気になってしまう。その名には――女神としての役割が刻まれているのだから。


「ただし……神託のように伝えるよ。それでいいよね?」

「……、問題ないわ。」

「わたしはね……『すべての現実を映し出す石』にちなんだ名を授かったんだよ。」

「……、それって……。」


 ……。それは、ほとんど答えを言っているのと同じだったわ。


「……わかったようだね。」

「えっと……念のためだけど、その『映し出された現実』は、女神が扱うとされる『大過去』という空間から、縮約などによって導かれたもの……。そういう解釈で良いかしら?」

「うん、さすがだね。そのあたり、やっぱりネゲートだよ。つまり……そうして映し出された現実は――真実なんだよ。」

「……。」

「それで……『すべての真実を映し出す石』にちなんだ名を授かったことになるんだよ。」


 ……。もう……そのままじゃない。でも……大事なのは、この先だった。


 今なら――はっきりとわかる。


 そう……フィーを含めた、あらゆる役割。すべてが――計画の中にあったのよ。

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