80, すべての真実を映し出す石 ―― 推論だけで真実を得るなんて、絶対にできない。真実を精査するためには……学びによる知恵を得るしかない。サトシは……、そう言いたいのよ。
数学の女神の名を知って……わたしは、わずかに動揺していた。でも……それも、やはり――そういうことだったのね。
そう……サトシよ。「すべての真実を映し出す石」――その名の通り、常に真実を映し出す。
でも……それは、あくまで断片的なもの。実際に、あの空間だって……そうだったでしょう?
つまり――その断片に触れて、その情報から「真実を得た」と思い込む。それでは、ダメなのよ。
その情報を解釈する必要がある。それこそが……女神の役割よ。
まるで――推論と同じ構造。推論が「これだ」と示しても、それが本当に真実かどうかは……人間の知恵に委ねられる。
どれほど「すべての真実を映し出す石」が確実に真実を映したとしても――それを解釈できなければ、誤った結論に辿り着く。
だから……女神が必要なのよ。
そして――創造神様ですら、このような女神を必要としている。
それゆえに……推論だけで真実を得ることなど、絶対にできない。それを精査するためには……学びによって知恵を得るしかないのよ。
サトシは――それを、伝えようとしているわ。
これは……本当に重要な観点。今後、推論があるから「学び」や「教え」は不要だ――そんな考えは、論外よ。
そもそも、それらを軽視すること自体が……七つの大罪に触れる行為。サトシが……許すはずがないのよ。
それに……あの刻印。黙示録の先に、スコフィールドを巧妙に隠していたあたりも……本当にサトシらしいわ。
よくできている……ミラーアリスが、それを見抜いた。
そうね……これまでの出来事が――こうして、ひとつにつながっていくなんて。




