109, そこに映し出されていたのは――血まみれになった、わたし。そして――どう見ても、息絶えていた。……消滅していた。……。いったい、どうなっているのよ……。
次の場面――だった。
……な、なによこれ……!
あまりの衝撃に――わたしは、その場へ座り込んでしまった。
……。天を仰いだまま。しばらく、何も考えられなかった。
だって――だって、だって……!
そこに映し出されていたのは――血まみれになった、わたし。
そして――どう見ても、息絶えていた。
……消滅していた。……。
いったい、どうなっているのよ……。
だって――わたしは、こうして今も普通に……。
「そ、それは……。」
数学の女神が、珍しく動揺したように目を逸らした。
「……ここで、『それ』が来たんだね。」
……。
「そんなのは……見ない方がいいよ。そういうのも……全部、映し出されるから。」
「そういう問題じゃないわ!」
わたしは、思わず叫んでいた。
「なによこれ!? びっくりしたじゃない! だって、だって……!」
「でも……真実なんだよ。」
数学の女神は、静かに言い切った。
「パランティーリへ、『重要な過去の断片』として映し出されたものだから。」
「だから、おかしいって言っているのよ!」
わたしは、そのまま数学の女神へ詰め寄った。
「わたしを見なさい。こうして今も……普通に存在しているでしょう!?」
……。
「ちゃんと、説明しなさいよ?」
いったい――どうなっているのよ。
わたしは、本気で疑い始めていた。
……パランティーリそのものの故障を。
当然よ。
だって――だって……。




