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第7話 異世界スローライフ

 エヴァおばあさんの家に帰った私は、村長さんに村を防衛する役割を任された。私とコタローの生活費は村人たちが折半してくれるらしい。ということ早速をおばあさんに報告した。




 するとおばあさんは嬉しそうに、


「あらぁ……。それだったらいつまでも家にいてくれていいのよ。あなたたちの食費とかが貧乏な私一人では補えないから、昨日は1,2日しか泊めてあげられないとは言ったけど、村の人たちが折半するならその心配はないもの!」




 と、言ってくれた。


 優しいおばあさんだ……。ありがたい。




「そういえばユキは着替えてもいないわね。なんだかよくわからないけど急に森で目を覚ましたんだっけ。」


 と、エヴァおばあさんは続ける。


「あ、はい。私も訳がわからないんですけどそうです」


 と、答えた。服はコタローお散歩時のジャージのままだ。昨夜の騒動で土汚れなどが付いている。




「それじゃあ着替えなんて持ってないわよね?」


 おばあさんは更に続ける。


「そうですね……」


 すると、おばあさんは思いついたように


「嫁に行った私の娘の服があるから、それに着替えてらっしゃい」


 と、言った。




 そして、家の戸棚の中を漁り、娘の服と思しき布を持ってきた。




「はい!たぶんサイズぴったりよ」




 エヴァおばあさんは服を広げて見せた。


 それは、シンプルな下着類と裾にかわいい小花柄の刺繡がある膝丈ワンピースだった。




「わぁ!かわいい!」




 私は思わずそう言う。




「早速着替えてらっしゃい!」




 エヴァおばあさんにそう促され、私は屋根裏部屋で着替えた。2日ぶりの清潔な下着に爽やかな気分になる。そして、最後にワンピースに袖を通す。




 サイズもぴったりだしかわいい……。




 私は嬉しい気分になった。隣にいるコタローも心なしか嬉しそうに尻尾を振っている。




「今まで着ていた服は洗濯するから持ってきてちょーだい!」




 とエヴァおばあさんの声がしたので、薄汚れたジャージや下着を持って行って預けた。





 そうして、私は村の一員になったのである。




 1日のうち朝と夕方の2回、村の周りをぐるっと回ってコタローの散歩をする。昼間はエヴァおばあさんの畑の手伝いや、家事の手伝いをした。




 この前のコタローの活躍のおかげで、村人からの評判も良いらしく、声をかけられたり、野菜や果物をもらったりもした。





 最初は異世界でどうやって生きていけば良いのか分からず不安だらけだったのに、気づけばすっかり異世界の村に馴染んでいる私がいた。




 東京都○○市で孤独なフリーター生活をしていた時よりも幸せかもなぁ。バイト、コンビニで、店長に怒られたりして辛かったもんなぁ……。


 まああの時からコタローがいてくれたから良かったようなもんだけど。




 そして、コタローは今もそばにいてくれる。この生活ができているのもコタローのおかげだ。


 私は隣に寄り添っているコタローをなでた。


 するとコタローは「キュゥゥン」とかわいい声で鳴くのだった。

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