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第27話 ダークドラゴン襲来

 早速ナナとオルエンデ魔法果を食べることにした。


 スプーンに入れて口に運ぶ。


 ……! おいしい!


 とろりとした果肉は、バナナとカスタードクリームのような味がした。


「少ししかないのが残念ですね」

 ナナが言う。確かに2人で分けると一人当たりスプーン3杯くらいしかない。私は貴重な果実をありがたくいただいた。


 村の中央広場では大鍋が出されていて、ビックベアー汁が作られていた。


 私たちはヴィル村長に連れ出され、会場に向かう。


 村長が大きな声で

「コタロー様、ユキ様、ナナ様、そして5人の騎士様の活躍により、ビックベアーは倒された! 1匹と7人に感謝して今日は盛大にビックベアー汁を振る舞う!」


 と、始まりの合図をした。

 私たちが席につくとビックベアー汁が運ばれてきた。

 コタロー用にも、味付けなしの茹でたビックベアー肉が振る舞われる。


 クマ肉は一回食べたことがあるけど、少し癖のある味だったなと思いながら、私はビックベアー汁に手をつける。


 まずはスープからいただく。

 肉の他に野菜やキノコなど色々な食材が煮込まれた味がして、とても美味しい。

 次にビックベアーの肉に手をつける。こちらも少し癖があるかと思ったけれど、思ったほどなく、とろとろに煮込まれていておいしかった。


 コタローもハフハフとおいしそうに食べている。


 その後、私たち、特にコタローは村の皆から口々に武勇を讃えられた。コタローが褒められて私も誇らしい気分になるのだった。


 その晩もヴィル村長の家に泊まった。



※※※※※※※※※※※※


 翌朝、エヴァおばあさんの様子を見に行くと、なんと彼女は立ち上がって家事をしていた。


 ナナが、

「無理しちゃ駄目ですよ……!」

 と、慌てて止めようとするが、


 エヴァおばあさんは

「ずっと寝てたからなまってしまって……。良くなって来たから少しでも動かなきゃ」

 と、言ってほほえむのだった。


 とりあえずおばあさんが元気になって良かった……! 私はほっと胸をなでおろす。


 私とナナ、コタローは魔法の地図が光るまでしばらくオルエンデ村に滞在することにした。


 その間、ナナも一緒に釣りをしたり、オルエンデの森に少しだけ入ってキノコを取ったりしてスローライフを満喫した。


 そんな日々を過ごして少し経った頃だった。

 ある朝魔法の地図を確認すると、オルエンデ村付近が光っていた。


 私たちは慌てて準備をする。


 どんな魔物が現れたのかヴィル村長に尋ねると、彼は苦い顔をして

「ダークドラゴンがこの村の近くに来ている……」

 と、言った。


 ……! またドラゴンか……!


 ヴィル村長が言うにはダークドラゴンはファイアードラゴンより強く、空を飛びながら攻撃してくることが多いらしい。


 空を飛びながら……⁉ コタローは飛べないから苦戦するような気がするよ……。


 でも、村に被害が出る前に行かなきゃ……!


 私とナナ、コタローは地図の示す場所……。オルエンデ村の街道沿いの草原に向かった。


 そこには黒く巨大な、邪悪な姿をしたドラゴンがいた。


 ……! これがダークドラゴン……⁉


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