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第25話 オルエンデ魔法果とビックベアー

 エヴァおばあさんのマカガストロシスを治すために、オルエンデの森に入ることを決意した私たちだったが……。


「今日はもう遅いので、森に入るのは危険です。マカガストロシスはそんなにすぐ進行しないので、今夜は村のどこかで泊まりましょう」

 と、ナナに言われた。


 それもそうだな……。と思いヴィル村長に家に泊めてもらえるか尋ねた。


「もちろんいいとも!」

 と、快諾され私とナナ、コタローは1泊した。



※※※※※※※※※※※※


 翌朝、早い時間に私たちは森へ入ることにした。


「ねえ、オルエンデ魔法果の木ってどういうところに生えているの?」

私はナナに聞く。


「水辺、特に滝の付近に生えているらしいですよ」

ナナは答えた。


 途中で沢が見つかったので、沢沿いを歩く。

 オルエンデの森は最初に来た時も思ったが、鬱蒼しており、道に迷いそうだ。


 途中、スライムやゴブリンが何度か出てきたが、コタローの巨大化と威嚇で退散させた。


 もう歩いて4時間位経っていただろうか、大きな滝があった。

 そして、その脇の茂みを見ると……。

 金色に輝く果樹が1つ、実っていた。


「これがオルエンデ魔法果⁉」

 私はそれを指差して、ナナに聞く。


「そうですね! 見つかって運が良かったです!」

 と、彼女は答えた。


 ……これがオルエンデ魔法果なんだ……!


 私は恐る恐る金色に輝く果実をもぎ取り、アイテムボックスにしまった。


 そうして、私はもう一つの薬の材料について尋ねる。

「ビックベアーの胆はどうすれば手に入るかな?」


「探索中に出てくれば良かったんですが、なかなか出会えるものじゃないですよ」

 と、ナナは言った後、こう続けた。

「今日はもう帰らないと暗くなるので、一旦村に帰りましょう」


 コタローも

「わん!」

 と、答えた。


 帰りは沢伝いに歩いて、途中からはコタローの鼻を頼りにして、村に帰った。


 村に着くと、辺りはもう真っ暗だった。


 エヴァおばあさんの様子を見に行って、薬の材料が1つ手に入った事を伝えた。


 今夜も村長の家に泊めてもらう。


 私たちは、寝室で横になるとすぐ寝てしまったようだ。



※※※※※※※※※※※※


 朝、何だか外が騒がしくて起きた。ナナもコタローも目を覚ましていた。


 その時、ヴィル村長が急に部屋に入ってきて

「ビックベアーが村に出たぞ……!」

 と、言った。


 あんなに探していたビックベアーが村に来てくれるなんてラッキー、と思いつつも村人たちはビックベアーに村を荒らされて困っているので、すぐに私とナナ、コタローは戦闘準備に入った。


 魔法の地図を急いで見ると、ちょうどオルエンデ村の所が光っていた。


 村の中央広場に巨大な熊がいる。ビックベアーだ……! 王宮から派遣された5人の騎士が槍を持って応戦しているが、あまりの巨大さになかなか槍が届かないようだ。


 そのうちにビックベアーは薙ぎ払いをして、5人の騎士をまとめて転ばせた。

 ビックベアーは彼らに更に攻撃を加えようとした。


 あ、危ない……!


 そう思った瞬間、コタローが金色の光に包まれ巨大化する。

 ビックベアーはそれに気を取られて、攻撃を中断した。


 コタローが流星のように走って、角で一撃を加えた。

 ビックベアーもそれに応戦する。


 コタロー……!頑張れ……!


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