第25話 オルエンデ魔法果とビックベアー
エヴァおばあさんのマカガストロシスを治すために、オルエンデの森に入ることを決意した私たちだったが……。
「今日はもう遅いので、森に入るのは危険です。マカガストロシスはそんなにすぐ進行しないので、今夜は村のどこかで泊まりましょう」
と、ナナに言われた。
それもそうだな……。と思いヴィル村長に家に泊めてもらえるか尋ねた。
「もちろんいいとも!」
と、快諾され私とナナ、コタローは1泊した。
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翌朝、早い時間に私たちは森へ入ることにした。
「ねえ、オルエンデ魔法果の木ってどういうところに生えているの?」
私はナナに聞く。
「水辺、特に滝の付近に生えているらしいですよ」
ナナは答えた。
途中で沢が見つかったので、沢沿いを歩く。
オルエンデの森は最初に来た時も思ったが、鬱蒼しており、道に迷いそうだ。
途中、スライムやゴブリンが何度か出てきたが、コタローの巨大化と威嚇で退散させた。
もう歩いて4時間位経っていただろうか、大きな滝があった。
そして、その脇の茂みを見ると……。
金色に輝く果樹が1つ、実っていた。
「これがオルエンデ魔法果⁉」
私はそれを指差して、ナナに聞く。
「そうですね! 見つかって運が良かったです!」
と、彼女は答えた。
……これがオルエンデ魔法果なんだ……!
私は恐る恐る金色に輝く果実をもぎ取り、アイテムボックスにしまった。
そうして、私はもう一つの薬の材料について尋ねる。
「ビックベアーの胆はどうすれば手に入るかな?」
「探索中に出てくれば良かったんですが、なかなか出会えるものじゃないですよ」
と、ナナは言った後、こう続けた。
「今日はもう帰らないと暗くなるので、一旦村に帰りましょう」
コタローも
「わん!」
と、答えた。
帰りは沢伝いに歩いて、途中からはコタローの鼻を頼りにして、村に帰った。
村に着くと、辺りはもう真っ暗だった。
エヴァおばあさんの様子を見に行って、薬の材料が1つ手に入った事を伝えた。
今夜も村長の家に泊めてもらう。
私たちは、寝室で横になるとすぐ寝てしまったようだ。
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朝、何だか外が騒がしくて起きた。ナナもコタローも目を覚ましていた。
その時、ヴィル村長が急に部屋に入ってきて
「ビックベアーが村に出たぞ……!」
と、言った。
あんなに探していたビックベアーが村に来てくれるなんてラッキー、と思いつつも村人たちはビックベアーに村を荒らされて困っているので、すぐに私とナナ、コタローは戦闘準備に入った。
魔法の地図を急いで見ると、ちょうどオルエンデ村の所が光っていた。
村の中央広場に巨大な熊がいる。ビックベアーだ……! 王宮から派遣された5人の騎士が槍を持って応戦しているが、あまりの巨大さになかなか槍が届かないようだ。
そのうちにビックベアーは薙ぎ払いをして、5人の騎士をまとめて転ばせた。
ビックベアーは彼らに更に攻撃を加えようとした。
あ、危ない……!
そう思った瞬間、コタローが金色の光に包まれ巨大化する。
ビックベアーはそれに気を取られて、攻撃を中断した。
コタローが流星のように走って、角で一撃を加えた。
ビックベアーもそれに応戦する。
コタロー……!頑張れ……!




