終わっちゃいました!
カスピエルは天界の書庫に座って本を読んでいた
「ガブリエル様に書庫で待機するよう言われていますが…何があるのでしょうか? やはり…この前の件でしょうか…。」
ドアを開けた音がした
「待たせてすまないカスピエル。」
「大丈夫です。 そういえばラッパは鳴らされないのですか?」
「ラッパを鳴らすか鳴らさないかは気分による。」
「そうだったんですか!?」
「カスピエル、わかっているとは思うが神様から通告だ。」
「はい…。 そうじゃないかなとは思っていました。」
「……俺としてはこの通告をカスピエルに伝えるのは心が痛い…。」
「どんな罰でも受け入れる覚悟はあります。」
「罰? いや、そういうことじゃないんだ。」
「え?」
「通告の内容は…『まず悪魔・アモンを撃破した上級天使・カスピエルには感謝と称賛の言葉を贈る。 次に上級天使・カスピエルは熾天使・ウリエルとの師弟関係を終了とし、上級天使・カスピエルと熾天使・ウリエルの両名には新たに弟子を教育する任を与える。 弟子として付かせる者は追って熾天使・ガブリエルより通告する。 以上を持って今回の通告とする。』 だ。」
え? ウリエル様との師弟関係を…終了…? ウリエル様も私も弟子が…?
「大丈夫か? カスピエル?」
「ガ、ガブリエル様…! お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「ウリエル様との師弟関係の終了はまだわかります! しかし…! 私は上級天使です…! 上級天使には原則として弟子はつかないはずでは…!?」
「確かにカスピエルの言うことは正しい。 だがあくまで原則だ。 絶対ではない。」
「……!」
「気持ちは分かる。 俺だってどうしてこうも神様はカスピエルに通告をお与えになるのか動揺している。」
「・・・以前にも私のような者はいらっしゃったんですか?」
「いや、俺は聴いたことないな。」
「そう…ですか…。」
もしかして…神様は私が紫苑くんと何度もお会いしてることをご存知で、そのことを償わせるために…?
「そう浮かない顔をするな。 もしかしたらカスピエルこそが天界を導く期待の星なのかもな。」
「わ、私はそんな…!」
「まぁ、焦らなくて大丈夫ってことさ。 弟子を紹介するまではまだ日があるんだからゆっくりするといい。」
「はい…。」
「くれぐれも師匠らしくな?」
「うぅ…!」
ガブリエルは去って行った
「……私に弟子…。」
カスピエルは想像した
『エルちゃん師匠ー! これはどうすればいいですかー!?』
「いやエルちゃん師匠はないですね…。 師匠としての威厳が無さ過ぎます。」




