反省しちゃいました!
言ってしまった…言ってしまいました…! 私は…ウリエル様になんてひどいことを…! でも仕方ないじゃないですか…私だってやれたんです…! それを認めて下さってもいいじゃないですか…
いえ…違いますね… 私は紫苑くんとの恋を禁忌とされたことに怒りを感じていたんです…私のためを思うなら認めて欲しいと思っているのです…そんなわがままが許されることをウリエル様に期待してたんです…
許されるはずないのに…!
「ああ…私が天使じゃなければよかったのに…。」
『そんなことを言うものではありませんよ。』
「!?」
カスピエルは辺りを見回す しかし周りには誰も居なかった
『そこに私は居ませんよ。』
「だ、誰なんですか!?」
『私の名はラファエル。 熾天使・ラファエルです。』
「ラ、ラファエル様!? も、申し訳ありませんでした!! ラファエル様とは知らずに失礼な言葉を使ってしまいました!」
ラファエルはその場で深く頭を下げる
『そんなことは構いませんよ。 ですが自分が天使じゃなければよかったなどは言ってはいけません。』
「………ぇ…ぁ…。」
『あなたは神様に選ばれて天使となったのです。 その自分の存在を否定することは神様の行いを否定することと同じですよ。』
「はい…。」
『何かおありだったんですか?』
「……実は…師匠に酷いことを言ってしまいました…。」
『どうしてそのようなことに?』
ラファエル様に紫苑くんのことを言う訳には……禁忌として神様におっしゃられるかもしれません…
「私、悪魔を倒したんです。 ですが師匠は私のことを見て下さっているようで見て下さってはいらっしゃらないんです…それで…私は…!」
『まぁ! あなたは悪魔を倒されたんですか? よく頑張りましたねカスピエル。 あなたの頑張りを神様も喜ばれるでしょう。』
「ラファエル様…どうして私の名前を…?」
『もちろん知っていますよ。 あなたが師匠とするウリエルも知っています。』
「……!」
『カスピエル、ウリエルだっていつも正しいことができる訳ではありません。 あの方だって他の方の気持ちが分からないことだってあります。 もちろんそれはウリエルに限った話ではありません。』
「は、はい…。」
『ですからカスピエル。 ウリエルを許してあげて下さい。 きっとウリエルもあなたと仲直りしたいと思っていますよ。』
「ですが…! 私はウリエル様に…酷いことを言ってしまいました…!」
『ウリエルはきっと許してくれますよ。 あなたが思うよりとても優しい方ですから。』
「はい…! ありがとうございます…ラファエル様。」
『よろしいのですよ。 カスピエル、悩んでいることがあるなら自分の気持ちをその時に確認してみて下さい。 あなたには心があるのですから。』
「? は、はい。」
『それではいずれまたお会いしましょう。』
「はい!」
なんということでしょう……! 私、熾天使のお方の全員にお会いすることが出来てしまいました…! ラファエル様は実際にお会いできてはいないのですが…
……今度ウリエル様にお会いした時に謝りましょう…




