爆発しちゃいました!
カスピエルは天界に戻った 服装は下界でのアモンとの戦闘でボロボロになったものではなく、天界でのいつのローブになっていた
「早くウリエル様に報告しないと...。」
しかし服装は綺麗でもアモンに撃たれた弾丸による傷と緑色の炎による火傷はあるままだ
カスピエルは目の先にウリエルを見つけた
「ウリエル様!」
その声でウリエルはカスピエルに気付く そしてウリエルは慌ててカスピエルに駆け寄る
「エルちゃん!? どうしたのその傷!!」
「悪魔と戦いました...。」
「!? あ、悪魔...!?」
「名前はアモン...緑色の炎を使う悪魔でした。」
「と、とりあえず癒しの泉に行くわよ!」
「は、はい...。」
癒しの泉とは天界に存在しており、あらゆる傷を通常よりも早く治せるものです 誰でもいつでも入れる訳ではありませんが熾天使や上級天使の一部の許可、または重傷者なら自分の判断で入ることができます
「ここが...『癒しの泉』...。」
「さ、ローブを脱いで早く入って。」
ウリエルがおんぶをしているカスピエルを降ろす
「しかしウリエル様...私、おそらく銃弾がまだ体に残っています...。」
右腕上腕部は貫かれたので銃弾は残っていませんが左足には銃弾の感覚が残っています このまま癒しの泉に入ったら傷は癒せるかもしれませんが左足に銃弾が残ったままになるので恐ろしいです...
「それは...困ったわね...。」
「自分で銃弾を取ったことがないんですが、難しいものなのでしょうか?」
「私は銃弾を撃ち込まれたことがないから何とも言えないわ。 でも想像するに痛みは凄そうね...。」
「た、たしかに...」
2人が悩んでいると、ラッパの音が聞こえてきた
「パラパラパラパラッラッラッパラー!!」
「このラッパの音は...」
「ガブリエルね。」
「おーい! カスピエルー! どこだー!?」
「ここよ! ガブリエル!」
「うん? どうしてウリエルも居るんだ?」
「黙れ。 さっさと要件を言いなさい。 こっちは今とても忙しいのよ。」
「知ってるさ。 カスピエルが悪魔・アモンと戦闘を行い、負傷したんだろ?」
「どうしてそれを!?」
「神様からの通告さ。」
「神様からですか!?」
「ああ。 神様はカスピエルがアモンとの戦闘で銃を撃たれて弾丸が左足にまだ残っているのもご存じだ。」
ど、どうして...!? だって私はまだそのことをウリエル様にしかご報告していません...傷のことに関してはついさっき言ったばかりです...
「それで神様はなんとおっしゃってたの?」
「これを使えとおっしゃっていた。」
ガブリエルはそう言って縦に細長い試験管のような容器をカスピエルに渡す
容器には青透明の液体が入っている
「これは...?」
「清めの水ね。 普通はかけられた呪いを浄化するために使うのだけれど...銃弾も浄化できるってことなのかしら?」
「清めの水は天使の体を元に戻す効力があるんだ。 確かにウリエルのような認識をしている者は少なくないが、大抵はこれで治せる。 だからとても貴重な物なんだがな。」
「滅多に許可がおりないのはそういうことだったのね。 さ、エルちゃん。」
「そんな貴重な物を私なんかがお使いしてもよろしいのでしょうか?」
「良いにきまってるでしょ。 なんたって神様から贈られたのだから。」
「はい。」
カスピエルは栓となっているコルクを抜き、清めの水を飲む。」
するとカスピエルの体が青色の光に包まれた
「あ...気持ちいいです...。」
しばらくすると青い光は消えてカスピエルの体の傷は全て消えていた
「す、凄いです...! 銃弾が残っている感覚もありません!」
「よかったわ!」
「カスピエル、早速で悪いんだけど報告をしてくれないか? 神様は至急、俺とウリエルに報告するようにおっしゃられているのだ。」
「わかりました。」
カスピエルは紫苑のことを隠してアモンとの戦闘についてあったことを話した
「そんなに堂々と...! 下界ではどうなっているのかしらね...。」
「おそらくアモンに憑依された学生が放火の犯人として捕まっただろうな。」
「まあ悪魔に憑依されたということは力欲しさに悪魔を召喚したということ。 自業自得ね。」
「・・・。」
「それにしても神様はどうしてカスピエルが戦ったことを知られていたのかしら?」
「それは...神様だからとしか説明できないな...。」
「事前にお分かりだったのならエルちゃんの代わりに私が行って悪魔を倒したのに...!」
「・・・ウリエル様。 それは私では力不足ということでしょうか...?」
「そういうことじゃないわ。 エルちゃんには怪我なんてしてほしくないのよ? だから...」
「それは! 私が力不足っておっしゃられているじゃないですか!!」
「エ、エルちゃん...!?」
「私はあの神様が封印された悪魔の1体・アモンを倒したんです! 私は力不足なんかじゃありません! 大体ウリエル様は私に対して過保護過ぎます!」
「カスピエル!?」
「いくら私が弟子だからといっても私の行動のすべてを制限しないで下さい!!」
カスピエルは涙を流しながら訴えた
「カスピエル! その辺にしておけ。 今日はもう書庫に戻るんだ。」
「しかし...!」
「これは熾天使・ガブリエルとして上級天使・カスピエルへの命令だ。」
「っ...! わかりました...。」
カスピエルはその場をあとにした
「・・・。」
ウリエルは泣いている
「ウリエル。 今回のことは水に流してやれよ。 カスピエルにだって感情はあるんだ。」
「ぇぇ...わかっているわ...。」




