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やっちゃいました!


楽園とは再編成された世界である。 下界は私達天界の者の尺度で見るととても流れが早い。 思わぬ出来事もある。 だからこそ世界の再編成が必要なのだ。 しかし世界を一度再編成すれば下界の者達に再編成前の記憶は原則としてない。 そして再編成前の世界と同じ事象が起ころうとするが、 <天罰・運命の書>で改変が可能である。


楽園へ行くのに必要なのは <次元の天眼(てんがん)>である。 この眼の詳細は後述の眼力一覧の項で記載する。


次元の天眼を使用するとその次元の下界の時を加速させる 時の加速が一定の速度まで到達すると世界の再編成が開始される その時点で下界の者達の記憶は失われる。 しかし、記憶を失う事で世界が再編成している事に気付く者は居ない為、彼らは幸せだろう。


その再編成した世界は 『楽園』 と呼ぶに相応しいだろう。


以上が楽園への行き方である。


この方法を実行出来る者は数少ないだろうが、もしこの本を読んだ上で再編成を実行するのなら後悔だけはしてはいけない。 少なからず下界の者達の記憶と命を奪うのだから。










































カスピエルは天界の書庫で禁忌の本を読み終わった


「・・・・・・成る程...大体分かりました。 この方法なら紫苑君と蒲公英ちゃんが再び兄妹として幸せに暮らす事が出来る...同じ事象が起ころうとしても私の 『運命の書』 で蒲公英ちゃんが原因不明の不治の病にならないようにすれば解決です! ・・・ただ...私と過ごした日々の記憶は2人にはありませんが...蒲公英ちゃんが生き返れるなら些細な事です。」


そう言ったカスピエルの顔はどこか寂しそうだった


カスピエルは本を静かに閉じて裏の本棚に収めた 表の本棚がそれを隠すようにスライド移動する


「この禁忌を犯せば私は天使の位置に居れないでしょう...。」


カスピエルの頭の中には今まで天界で起きた出来事が思い返されていた


「・・・さて、行くとしますか!」


カスピエルは天界の書庫を出た すると書庫の外には下級天使が10程居た


「!? あなた達は...」


真ん中に居た天使がカスピエルの方へ4歩程歩いて喋った


「上級天使・カスピエル様。 失礼ながら通告をお伝えに参りました。」


「通告? それはガブリエル様のお役目では?」


「ガブリエル様はどうしても外せない用事があるとのことで私達が代行させて頂きました。」


「・・・分かりました。 それでは通告の内容を。」


「はい、読み上げます。 『通告。 上級天使・カスピエルは直ちに神のもとへ向かうように。』 以上です。」


「それが通告の内容ですか?」


「はい。 そしてもし断るようならば力ずくにでも連行するようにとも言われています。」


「力ずく...?」


おかしい...私が通告の内容に従わない可能性を考えていらっしゃる...? 何故?


!! まさか...知られている!? 私がこれから世界を再編成することを見破られている!? そんなこと...いや、神様ならあり得る...ならばここで従うのは得策ではない! この機会を失えば紫苑君と蒲公英ちゃんはもう一緒に過ごすことが出来ないのだから!!


「カスピエル様?」


「あなた達は下級天使ですよね?」


「はい。」


「成る程...。 それは心が痛みますね...。」


「? それはいったいどういう意味で?」


カスピエルは次の瞬間、目にも止まらぬ速さで左手を下級天使の額に当てた


「・・・。」


下級天使は前に倒れた


「何故なら...あなた達は自分達の役目を果たすことが出来ないのだから。」



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