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決意しちゃいました!


「ふっふふっふふ~ん~♪」


紫苑君と蒲公英ちゃんと久しぶりに会えるんだ~!! 楽しみだなぁ~!!


天界から下界に降りたカスピエルは白のローブを着たまま頭上にある天使の輪を見えなくしている


そしてルンルンとした気分でスキップをしながら紫苑と蒲公英の家に向かった


「ん? ・・・あれは...。」


カスピエルが商店街をスキップしていると、左斜め前にケーキ屋が見えた


カスピエルはスキップを止めた


『ケーキ屋さんがあったんで買ってきましたー!!』


『わーい!! エルさん大好き―!!』


『えへへへー』


カスピエルはそんな妄想をしていた


「ぐへへへぇ...! これです! ケーキを買って行きましょう!」


カスピエルは店内に入り、いちご、チョコレート、フルーツなど、色とりどりに色々な種類のケーキを買った


カスピエルは計9個のケーキが入った白い箱を持ちながら再び紫苑と蒲公英の家を目指す








―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――










ピンポーン


カスピエルは紫苑と蒲公英の家に着いてインターホンを鳴らした


しかし待っても誰も出てこない


カスピエルはもう1度インターホンを鳴らす


しかし先程と同じく誰も出てこない


「・・・・・・あれ? 2人共留守でしょうか...?」


カスピエルは家になんとなく異変を感じた


「・・・うまく言えませんが...何だかおかしい感じがします...。」


カスピエルは数秒悩んだ末にドアノブに手をかけた


ドアノブは回ってドアが開けれた


「!?」


カスピエルは一気に不安になる ドアを開けて家の中に入った


「・・・紫苑くーん! 蒲公英ちゃーん! お邪魔しますよー!!」


しかしカスピエルがそう叫んでも返答は返って来なかった


普通なら 『鍵もかけずに不用心だな。』 と思うかもしれない 普段のカスピエルだってそうだ


しかし、今のカスピエルの脳裏には別次元のカスピエルから聞いた話が浮かび上がった


それは別次元のカスピエルが上級天使から熾天使に昇格の知らせを聞いた後、紫苑と蒲公英に会いに行った時の事だ


蒲公英は原因不明の病で亡くなって、紫苑は蒲公英の後を追った


「まさか!? でもっ...! そんなことありえない!! だってルシファーという者と戦ってもいないし...それに...別次元の私の姿を見た限り、起きるとしてもまだまだ先のはず!!」


カスピエルは靴を急いで脱ぎながら走る


リビングに向かうが誰も居ない


続いて和室に入るが誰も居ない


階段を駆け上がり紫苑の部屋に入って見てみるがそこにも誰も居ない


今度は蒲公英の部屋を開けて入る
















部屋の中にはベッドで寝ている蒲公英がおり、その隣で紫苑がうつむいて座っていた


「・・・紫苑君...。 何かあったんですか...?」


「・・・・・・。」


紫苑はカスピエルの方を見もしない まるでカスピエルの声が聞こえてないみたいだ


「紫苑君。」


「・・・・・・。」


「紫苑君!!」


「・・・・・・。」


紫苑はようやく気が付いたのか頭を上げてカスピエルを見た


「!?」


カスピエルは紫苑の虚ろな目を見て絶句する


「何があったんですか!?」


カスピエルは紫苑に近づいてそう聞いた


紫苑の両目から涙が流れ始めた そして紫苑の口がゆっくり開く


「・・・た...ん、ぽぽ...が...病気...で...っ...!」


「!?」


「病院...に行って...も...原因、不明の...不治の...病...で...!」


「・・・っ!!」


カスピエルは蒲公英に近づいて左手で蒲公英の右腕に触れる


しかし、いつものように金色の文字は浮かび上がらない


「!? なんで!! 運命の書じゃ蘇生出来ないの!?」


カスピエルの両目からも涙が流れ出した


「蒲公英ちゃん!! 蒲公英ちゃん!!」


カスピエルは何度も蒲公英に触れるが運命の書は効力を発揮しない


「・・・エルさん...蒲公英は...もう...。」


「まだ何か方法はあるはずです!! きっとまだ...!!」


この時、カスピエルの頭に天界の書庫にあった 『楽園への行き方』 と書かれた本の事が思い浮かぶ


「・・・あります。 紫苑君、しばらく待っていて下さいね。 私が何とかしてみますから...。」


「え...。」


「私を信じて下さい。」


カスピエルは天界へと戻る


その眼は決意の炎を宿していた



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