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考え過ぎちゃいました!


フルーレティ達との闘いが終わって1週間が過ぎた 戦いで命を落とした下級天使達はラファエル様のお力によって全員蘇生した さすがは癒しを司(つかさど)る熾天使様だ 恐らくあのようなことを出来るのは神様を除いたらラファエル様しかいらっしゃらないだろう...


ラファエル様と言ったら、やはりこの前のお言葉が気になります...


『あなたの心の奥の強い想いは認められないかもしれません。』


『ですが...決めるのはあなたですよ。 どうか...後悔だけはしないで。』


読心のお力があったとして、何故あんな言い方をされたのでしょうか? 紫苑君の事を諦めるようにはっきり言ったりもせず、咎(とが)めることもされない...


まさかラファエル様は応援して下さっているのでしょうか?




パッパラパッパパー!


「元気か? カスピエル。」


ガブリエルが書庫に入り、カスピエルに聞いた


「・・・微妙です。」


「これはこれは...また意外な返答だな...。」


「・・・本当によく分からない感じなんです...その...何か忘れているような...? 或いは何かが起こりそうな...。」


「? よく分からないが今から良いことが起こるぞ。」


「良いこと?」


「通告だ。」


「!?」


「そう驚く事でもないだろう...お前とアルミサエルは悪魔アミ―を倒し、バティンとキマリスを撃退。 そして熾天使達が来るまでフルーレティと交戦...。 上級天使としては十分過ぎる働きだ。」


「あ、ありがとうございます...。」


「読み上げるぞ? 『上級天使カスピエルの今回の働きに対して天罰を授ける。 そして、次の通告まで自由とする。』 だ。」


「天罰と休暇...ですか?」


「そうだな。 良かったな! これが天罰の説明...!?」


ガブリエルが紙を鞄から取り出し、カスピエルに渡そうとした時に紙に書かれている内容を見て驚いた


「・・・・・・。」


私が今回戴ける天罰は 『運命の剣』 ...! しかしそれは確かルシファーという者を倒した後じゃ...?


「・・・フフフ...すごいよカスピエル...。」


「え? すごいって…いったい何がですか?」


「自分の目で確かめるといい。」


ガブリエルがカスピエルに紙を渡した カスピエルは紙を受け取り、目を通す


恐らく 『運命の剣』 の説明の事で驚かれたのでしょう... ・・・!?


「天罰が...2つ!?」


紙に書かれていたのは 『天罰・運命の剣』 と 『天罰・運命の翼』 だった


「こ、こんなことって...!?」


「俺も初めて聞くよ。 恐らく神様のカスピエルに対しての信頼がとても高いと見た。 カスピエルが熾天使になる日も近いかもな。」


「・・・・・・。」


これは...素直に喜んでいいのでしょうか...別次元の私と同じ天罰も含めて手に入れたけども...なんだか...何かがおかしいと誰かが私に訴えているようです...


「カスピエル? どうした? ボーっとして...。」


「い、いえ...何でもありません...。」


「そうか。 まぁゆっくりと休むといい。」


「はい。」


ガブリエルは天界の書庫を後にした


「・・・・・・もう色々と考えるのも疲れてきましたね...。」


紫苑君と蒲公英ちゃんにもうずっと会えてないなぁ...これも全て悪魔達のせい...


「!? ちょっと待って下さい...アミ―とフルーレティは倒しましたけど、肝心の悪魔達の主導者である狭山強のことはまだ解決出来ていません! こうしている間にも新しい悪魔の封印が解かれているかもしれません...! だとしたらまずは下界に行くべきなのでは...?」


『考え過ぎですよ、カスピエル。』


「!? ラファエル様!?」


『今、直接あなたに語りかけています。』


「しかし! ラファエル様っ! 考え過ぎというのはどういう意味でしょうか!?」


『そのままの意味ですよ。 狭山強もこの間の戦いは知っているはずです。 悪魔の中では上位の方(ほう)のフルーレティが熾天使達相手にいともたやすく倒されたのです。 ならば、当然次はフルーレティ以上の悪魔の封印を解いて用意しないといけません。 しかし、フルーレティ以上の悪魔となるとその数も限られて来ます。 随時確認はしていますが封印が解かれた形跡はありません。』


「成る程...分かりました。」


『そういえばカスピエル。』


「はい、何でしょうか?」


『心は決まりましたか?』


「・・・ラファエル様がおっしゃっている事が私の考えている事と同じだと言うなら...。」


『なら?』


「私の心はとっくの昔から決まっています! この想いは! この感情は! 誰にも覆すことは出来ません!!」


『・・・後悔はしないのですね?』


「もちろんです!!」


『では歩みなさい...険しい試練だらけのその道を...。 私には応援することも阻止することも出来ません...。』


「いえ、ラファエル様のおかげで自分のすべき事が明確になりました。 ありがとうございます!」


『・・・。』


「それでは私は下界に降ります。 失礼します。」


カスピエルは天界の書庫を後にした


















カスピエル...私はあなたにお礼を言われる資格なんてないんです...あなたはいつか私の事を恨むでしょう......ごめんなさい姉さん...私はあなたの大切な子を助けることが出来ません...






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