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力の差を知っちゃいました!


「ウリエル...様...!? なんで...?」


カスピエルが膝から崩れ落ちてウリエルを見上げながらそう言った その表情はどこか喜びをほんの少し持っており、しかし悲しさもある切ないものだった


「ウリエル様!? カスピエル様の師匠だった方...!」


「何をしているの? 上級天使カスピエル。」


「え?」


「あなたは私の教えを受けたはずよ? さっさと立ち上がりなさい!! 膝を屈している暇なんてないわ!」


「はい!!」


カスピエルは立ち上がる


「ウ、ウリエル...ですってぇ...!!」


「久しぶりだな。 ...えーと...フルート?」


「フルーレティよ!」


「そうそうフルーレティだったな。 所詮はルシファーの下僕だ...また封印されたいのか?」


「ぐぬぬぬ...! なめんじゃないわよ!! 食らいなさい!!」


フルーレティは両手を上に掲げた するとフルーレティの上空では雹が集まり、竜の形になった


その雹の竜がウリエルに襲いかかる


「無駄なことを...。」


「ウリエルは腰から右手で剣を抜き、剣先を雹の竜に向けた


剣先からはその竜を覆う程の巨大な炎が放射状に放たれた 炎は竜を包み込む そこから溶けた雹が雨のように降り注いだ


「フフ...!」


「?」


降り注いだ雨が地面に落ちた瞬間、顔としっぽが2つあるライオンが雹で作られた


「...。」


「私の最高傑作!! たとえ溶かされても違う使い魔となって標的を殺す! それが私の 『ヴァリアブル・へイル』 !! この変化は標的を殺すまでは永遠よ!!」


雹のライオンが20体、カスピエル達に向かう


カスピエルは長剣を構える 雹ライオン達は走りながら口から雹を作成してカスピエルとアルミサエルに放つ


カスピエルが長剣で斬り落とそうとした時だった












カスピエルとアルミサエルをクリアブルーの球体が包んだ


「!?」


その球体は雹を跳ね返し、雹ライオン達を返り討ちにした


「これはいったい!?」


「そのバリアの中なら安全ですよ。」


カスピエルが振り向くと、水色の長髪で金色の瞳を持つ穏やかな表情の女性が居た


「あ、あなたは...?」


「こういう風にお会いするのは初めてですね、カスピエル。」


カスピエルはその穏やかで優しい声を知っている


「ラファエル様!!」


「お二方ともよく頑張りましたね。 えらいえらい。」


ラファエルはカスピエルとアルミサエルの頭を優しく撫でた


「もう大丈夫ですよ。 私達が終わらせます。」


ラファエルのバリアによって跳ね返された雹が突き刺さったライオンが溶け出す


そして今度は弓矢を持つ兵士へと姿を変えた 雹兵士達は矢をウリエルの方へと向ける


パッパラパッパッパー


ラッパの音が鳴った


「あのラッパの音は!」


ガブリエルが上空を翼で飛んでいる


雹兵士達はウリエルに向けていた弓矢をガブリエルの方へと向ける


アルミサエルが心配そうに言う


「そんな! あれではガブリエル様が集中砲火を受けてしまいます!!」


「大丈夫ですよ。 ガブリエルはああ見えてしっかりとした方です。」


雹兵士達が雹の矢をガブリエルに一斉に放った


「一点に矢が集中して消しやすくなった...矢だけではなく、使い魔諸共消し炭にしてやろう...。」


ガブリエルが右掌を下から向かってくる雹の矢に向けた


「だって彼は」


「・・・サンダー。」


ガブリエルの右掌から黄緑色の雷が凄まじい速度で放たれた


雷は雹の矢と雹兵士を焼いた


「熾天使ですから。 その階級は伊達ではありません。」


「来るのが遅かった癖においしいところを持っていくなんて...だからラファエルに振られるのよ。」


「いや、関係ないだろ!?」


雷で焼かれたためか、雹は跡形もない


「な、な、なんで私の! 雹が! 使い魔が! 変化しないのぉ!?」


「気づかなかったのか? お前の永遠を謳(うた)う雹の不死性はウリエルの最初の 『フレイム』 で失われ始めていたのだ。」


フルーレティは声のする方へ振り向いた そこにはミカエルが立っていた


「お、お前はぁ!!」


フルーレティは両手から雹の弾丸をミカエルに連射する しかし雹の弾丸は空を穿つ


「遅いなぁ。 そんなものか? これじゃあルシファーの力も程度が知れるな。」


「あのお方までも侮辱するのか貴様らはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「くだらない話なんかしてないでさっさと消してしまえばいいじゃない。」


ウリエルが左手の指を鳴らした 鳴らした指から細い光の槍がフルーレティに飛んでいく


フルーレティは両手を地面につけた 地面から雹がドーム状に伸びて包み込む


光の槍はその雹のドームすら貫いた そのまま突き進み、フルーレティの心臓を貫いた


「があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


ウリエルは冷酷な眼差しでフルーレティを見下ろしていた


「さて、俺もそろそろ役目を果たすか。」


ミカエルは右の拳でドームを力任せに殴る 拳はただ赤かった


雹のドームは粉々に砕け散った


ミカエルはうずくまっているフルーレティに白い布を被せた するとフルーレティは白い布に吸収された


「私とカスピエル様が苦戦を強いられたあの悪魔が熾天使様の方々によってこんなにも簡単に倒されるなんて...!」


「天罰を持っているかどうかだけですよ。 あなた方もいつかはなれます。」


「これで...終わったんですね...。」


「ミサちゃん...。」


「さ、帰りましょう。 カスピエル、ちょっとこちらに。」


「? はい。」


ラファエルとカスピエルは離れた場所まで行った


「あなたの心の奥の強い想いは認められないかもしれません。」


「!?」


「ですが...決めるのはあなたですよ。 どうか...後悔だけはしないで。」


ラファエルはカスピエルを抱きしめた


「は、はい...!」


紫苑君の事だ...! しかしなぜラファエル様に!? ・・・心の奥...? まさか読心の力が...?


「それでは帰りましょう。」



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