くじけちゃいました!
「カスピエル様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
アルミサエルが叫んだ
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! さすがキマリスだわぁ!! あの悪魔殺しの天使を簡単に葬るなんて!! もう笑いが止まらな~い!!」
「・・・・・・。」
フルーレティがそう笑っている隣でバティンはただ真剣な表情をしてカスピエルとアルミサエルの方を見ていた
「どうした? 何か気になることでもあるのか? バティン。」
「・・・少しおかしいと思いまして...。」
「おかしい? いったい何がよ?」
「あれを見て下さい。」
バティンがカスピエルとアルミサエルの方を指差した フルーレティとキマリスはバティンが指差した方向を見た
そこには立っているカスピエルとアルミサエルが居た
「・・・何がおかしいのよ? あの天使が居るってだけじゃない。」
「じゃあお聞きしますが、キマリスさんの 『リリース・イービルスピリット』 で魂を貪り食らわれた者はすぐに倒れてしまうはずです。 あんなに長時間立っていられる者が居ましたか?」
「!! ・・・確かにそう言われてみればそうだわ...!」
「だが俺の悪霊達から逃れる術など...」
カスピエルがキマリス、フルーレティ、バティンの方を指差した
「ミサちゃん、あれを見て下さい。」
アルミサエルはカスピエルが指差した方を見た
「あれは!?」
「恐らく今回の首謀者です。 後ろに居る青い髪の悪魔は以前、私がウェパルと戦っている時に現れた悪魔です。 能力は瞬間移動。」
「瞬間移動!? また厄介な能力ですね...! しかし何故一気に攻めて来ないのでしょうか?」
「私達天使程度なら使い魔で十分だという判断なのでしょう。 確かに使い魔を相手するだけで一苦労ですが...。」
「カスピエル様。 どうされますか?」
「・・・ミサちゃんはどう考えていますか?」
「・・・私は...」
「? 奴ら何かを話しているぞ。」
「話したところで対策なんて出来ないのにねぇ~。」
「・・・天使が足りませんね。」
「カスピエル? じゃない方が居なくなってるわね。 逃げたのかしら?」
「どうでもい・・・っぐぅ!?」
「キマリス!?」
「!?」
キマリスは矢で頭を貫かれていた
「いいアイディアでしたね、ミサちゃん。」
『私は...弓矢で悪魔本体を仕留めるのが適切だと判断します。』
『分かりました。 じゃあミサちゃんと矢を見えなくしちゃいますね。』
「さすがは私の弟子です!」
「戻りましたカスピエル様。」
「よくやりましたね。」
「はい!」
「お、おのれぇ...!」
「キマリス! しっかりなさい!」
「僕がキマリスさんを連れて帰ります。」
「分かったわ。」
「フルーレティさんは?」
「決まってるじゃない。 私はあいつらを皆殺しにするわ!!」
「お気をつけて。」
バティンがキマリスを連れて瞬間移動した
「覚悟しなさい!! 下級天使共!!」
フルーレティは両手を大きく横に広げた
すると、フルーレティの上空から無数の雹が出現する その雹の直径は約50ミリだった
「!? カスピエル様! あれを見て下さい!」
カスピエルは驚愕した
「あれは...雹!?」
「カスピエル様! 私がバリアで守ります!!」
アルミサエルがカスピエルの前に立ち、両手を前に構えた 両手の前に金色の円が出現する
「防ごうっての? 無駄なのよぉ!! 思い知るがいいわ!!」
フルーレティが広げた両手を前で叩き合わせた
無数の雹がカスピエルとアルミサエルへ降り注ぐ 雹はアルミサエルの円のバリアに当たる
円のバリアは雹を受け続けていたが、ひびが入り始める
「!? そんな!!」
「ミサちゃん!! 私が前に出ます!!」
「カスピエル様!?」
カスピエルがアルミサエルの前に出て長剣で雹を次々と斬り落とす
しかし、全ての雹を斬り落とせた訳ではなく、カスピエルの右ひざと左わき腹に雹が刺さっている
「はぁ...はぁ...!」
「カスピエル様ぁ!!」
「へぇ...まさか雹を凌ぎ切るなんてね。」
「大丈夫ですか!? カスピエル様!!」
「大丈夫...です...あれだけの雹を放つなら...次に攻撃するまでは、時間がかかるはずです...今の内に...矢で...!」
「は、はい!」
アルミサエルは矢を構えた しかしアルミサエルは矢を放てずにいた
フルーレティが両手を広げ、上空に無数の雹が出現していたからだ
「嘘...でしょ...?」
カスピエルはそう呟いて膝から崩れ落ちた 涙が流れていた
あれだけ弟子の前で偉そうにしていたのに...私じゃ何も出来ないんだ...
ごめんなさい ミサちゃん こんな師匠で
私じゃ...ここが限界なんです...
「それじゃあ、第2波。 行きなさーい!!」
無数の雹が放たれた
「ミサちゃん逃げて!!」
せめてミサちゃんだけでも!
カスピエルは長剣を手に取りフラフラしながら立ち上がる
「終わりよ!! 死になさい!!」
その瞬間、雹が巨大な炎に包まれた その炎は雹を全て焼き尽くした
「な!? 私の雹が!?」
カスピエルとアルミサエルの上空にウリエルが居た
「我は神の代行者...熾天使・ウリエルだ! これより貴様ら悪魔に神罰を下す!!」




