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泣かせちゃいました...!


「『アルミサエルが狭山強を連れて来るために下界で調査をしている最中、腐敗している人間の死体を同じ場所で複数体見つけた。 その現象を引き起こした原因は悪魔ウェパルの能力の 『腐敗』 によるものだと断定。 推定被害者数17人以上...恐らく犯行を目撃した者も被害にあっていると思われる。 そして休暇中で下界に訪れていた上級天使・カスピエルがウェパルを追い詰めるも仲間と思われる悪魔に槍で刺されて消滅。 槍で殺害を行(おこな)った悪魔はその後カスピエルの視界から突然消失し、未(いま)だ行方がしれず。』 以上がアルミサエルの報告書の内容...。 これ以外に情報はないんだな?」


ミカエルが報告書を読み上げ、アルミサエルとカスピエルが聞かれた そこは熾天使の4つの城の対角線上の中心にある熾天使達の城より少し大きな城・ 『神の城』 その外の階段下にある円卓のテーブルの前でだ


その円卓のテーブルの近くに居たのはカスピエル、アルミサエル、そしてミカエルだった 熾天使のミカエルが立っており、ミカエルの目の前にはカスピエルとアルミサエルが並んで立っていた


そしてミカエルの問いかけにアルミサエルが口を開いた


「はい。 調査の結果、情報は報告書に記載したものが全てです。」


ミカエルが今度はカスピエルに聞く


「カスピエルも同様か?」


「はい。 ただ、以上の報告に付け加えさせていただくなら、その槍で殺した悪魔は消える前に気になるようなことを言っていました。」


「気になること? それはいったい何なのだ?」


「『すぐに戦うことになる』 と。」


「すぐに戦うことになるだと? 悪魔は確かにそう言ったのか?」


「はい。」


「・・・つまり、天界に攻め込んでくるということか? 宣戦布告だな...。」


アルミサエルが口を開く


「しかし...! 悪魔達は神様のお力によって封印されているのですよね? 封印を解いたとしてもその方法は主なのが人間への憑依...! 勝算をもって天界に攻めてこれるほど封印が解けているとは思えません!」


「確かにそうだ。 しかし封印されている悪魔の全てではなく、一部としたら? 何も数があれば良いわけではない。 悪魔にも強さや階級がある。 ならば強く階級が高い悪魔だけを封印から解放すれば比較的憑依に必要な人間は少なく済む。」


「そんな...! 階級が高ければ高いほど憑依される者の命は危険に晒されるというのに...!」


「お構いなしなんだろうな。 まさに悪魔だよ。」


そして今度はカスピエルが口を開いた


「悪魔達が天界に攻めてくるのがいつなのか神様ならお分かりになるのでしょうか?」


「それは神様自身にお聞きせねば分からないな...。」


カスピエルは重ねてミカエルに聞く


「・・・ミカエル様、私達はどうすればよろしいのでしょうか?」


「神様にご報告する。 そして恐らく神様がこのことに関しての通告を出されるはずだ。 その通告を待ってくれ。」


「「はい!」」























神の城から戻ったカスピエルとアルミサエルは天界の書庫で会話をしている


「それにしてもカスピエル様は凄いです。」


「?  ミサちゃん、いったい私の何がすごいんですか?」


カスピエルがきょとんとした顔でアルミサエルにそう聞いた


「悪魔・ウェパルの件です。 私が通告で狭山強のことを下界にて調査をしている最中には人間の腐敗殺人の原因であるウェパルと交戦して追い詰めたなんて...! そんなカスピエル様に戦い方を教えて頂けているなんてとても光栄です。 私も悪魔と戦う時の戦力になりたいです。」


アルミサエルは目を輝かせて言った


「・・・ミサちゃん。 私は凄くなんかないですよ...運がよかっただけなんです。」


「そんなことは...」


「ありますよ。 だからそんな私より今までミサちゃんが見てきたり感じたことから自分自身で考えて行動してください。 そうすればあなたは私を超えることができますよ。 なんたってあなたは私の自慢の弟子なんですから。」


「カスピエル様? どうしてそのようなことをおっしゃられるのですか?」


「私からミサちゃんに教えられることは全て教えましたから...。 後はあなた自身が自分を教える番です。」


「え...?」


「・・・本日この時をもってアルミサエルはカスピエルとの師弟関係を終了とする。 その通告が来ていたんです。」


「そ、そんな! 私はまだカスピエル様に教えていただきたいです!!」


「言ったはずですよ? 私から教えられることは全て教えたと。」


「で、ですがっ...!」


「アルミサエル!!」


「!?」


「教えを請うことは時に成長を邪魔してしまいます。 何故ならそれは考えることをやめてしまうからです...考えることをやめてしまったら教えをくれる者が居ない時に対応が出来なくなる。 だからあなたは自分で考えて自分に納得のいく生き方をしてください。」


「自分に...納得のいく...」


カスピエルはアルミサエルを抱き寄せ優しく微笑む


「大丈夫ですよミサちゃん。 あなたは出来る子です。 いつまでもあなたのことを愛しています。」


カスピエルはアルミサエルの頭を撫でる アルミサエルは泣き出す


「・・・ぅぅ...! ...ぁぁ...ぅ...は...ぃ...!」



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