花火大会に来ちゃいました!
「エルさーん! お兄ちゃーん! 早く早くー!」
蒲公英は屋台の間の道を走る
「こらー危ないぞー。」
「蒲公英ちゃん花火大会好きなんですね。」
カスピエルは紫苑と並んで歩いている。 2人とも浴衣姿だ
「蒲公英は花より団子ですから、どちらかというと屋台の食べ物が目当てですよ。」
紫苑は苦笑いする
「そんな蒲公英ちゃんも可愛いです!」
カスピエルは笑う
「そういえばここは...私が以前...。」
「あの時は仕方ないですよ。 だって、エルさんは記憶が無くなってたんですから。」
「・・・紫苑君、どうして記憶がない私を助けて下さったんですか?」
「え? それは...蒲公英を助けてもらったし...困った時はお互い様というか...」
カスピエルは紫苑の左手を右手で掴む 紫苑は驚きカスピエルの方を向いた
カスピエルは恍惚の表情をして紫苑を見つめていた
「!!」
「それだけですか...?」
「え...?」
「紫苑君は...今でも私のこと...蒲公英ちゃんを助けた恩人としか思っていないんですか...?」
「そ、そんなことは...。」
「私は...紫苑君のこと...。」
その時、道の先で悲鳴が聞こえた
「「!?」」
カスピエルと紫苑がその悲鳴が聞こえた方を見ると、1人の男性が倒れていた その倒れた人を少し離れて囲む様に人だかりが出来ていた
「誰かが倒れたみたいですね...! 紫苑君! 救急車を...」
「見ぃーーーーーーーーーーーつけたぁ!」
「「!?」」
カスピエルと紫苑の左の道にあるかき氷の屋台の上にウェパルは立っていた
「そんな所で何をされてるんですか!? 危ないですよ!」
紫苑がウェパルにそう言った
「なーに―? 私のことを心配してくれてるのー? 優しいのねー。 食べちゃいたい!」
「あなた誰ですか?」
カスピエルが用心しながら聞く
「わーたーしー? わーたーしーはーウェーパールー。」
「うぇーぱーるー?」
「ノーノ―ノー! ウェパル!」
「だったら最初からそう言ってください。 ・・・ん? ウェパル? ・・・!? まさか!?」
「エルさんのお知り合いですか?」
「紫苑君離れて!!」
「え?」
カスピエルが紫苑を突き飛ばした 紫苑が居た位置にカスピエルが入れ替わる そしてウェパルの右拳がカスピエルの背中に直撃する
「ぐっ...!」
「エルさん!!」
「あーらーらー? あなたが当たるのねー天使ちゃーん。」
「いくら悪魔でも...人が大勢居る所で...! 襲ってくるとは...!」
「えー? 別にーそんな決まりーはーなーいわーよー?」
「ええそうですね。 そのことに関しては私が悪かったです...しかし...あなたの狙いは私なんじゃないんですか? 何故紫苑君を...! それにあそこで倒れている人もあなたが...」
カスピエルの背中の一部が崩れた
「!? な、何!?」
「あはー! 天使ちゃーん! わたしのーなーまーえーしか知らないのー?」
「ウェパル...! 確か人魚の姿をした悪魔...その能力は...肉体を腐敗させ3日以内に死に至らしめる...!」
「ピーン―ポーン―! だーいーせーいーかーいー!」
「しかしまさか...触れただけで腐敗させれるなんて...!」
「だってー・・・・・・私最強だもーん!」
「エルさん!!」
「紫苑君...私は大丈夫だから、蒲公英ちゃんと帰ってください...ここは危険です...!」
「そんな! 全然大丈夫じゃないでしょう!?」
「うーん そーうーよー だーいじょうぶなわーけーなーいーわー」
「俺がエルさんを守ります!!」
紫苑が倒れているカスピエルの前に立つ
「紫苑君!? ダメーー!!」
ウェパルが次の瞬間、紫苑の前に立っていた
「ばーいーばーいー。」




