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抱き着いちゃいました!


「お兄ちゃん。」


蒲公英が紫苑に聞く 2人は自分達の家のリビングのソファに並んで座っていた


「どうした?」


「エルさん、あれから来ないね...。」


「・・・そうだな。 まぁエルさんもきっと忙しいんだよ。」


「でもエルさんせっかく記憶がもとに戻ったのに・・・会えないなんて寂しいよ...。」


紫苑が左手で蒲公英を優しく引き寄せる そして頭を優しく撫でる


「お兄ちゃんもエルさんに会えなくて寂しいよ...でもきっといつかまた会えるさ。 エルさんと会う時はいつも商店街で突然だったろ? だからまた商店街に行った時にばったり会ったりするさ。」


「ほんとに?」


「ああ。 なんだかそんな気がするんだ。」


ピンポーン


紫苑と蒲公英の家のインターホンが鳴った


「? いったい誰だろ?」


「お兄ちゃん今日誰かと遊ぶ約束してるの?」


「いや、約束は特にしてないかな。 ネットで買い物もしてないし...。」


ピンポーン


再びインターホンが鳴らされる


「とりあえず行ってくるよ。」


「うん。」


紫苑が玄関に向かって歩く


紫苑が玄関を開けた


「はい、どちら様ですか?」


「紫苑く―――――――――――――――――――ん!!」


カスピエルが紫苑に抱き着く


紫苑はカスピエルに抱き着かれた衝撃で後ろに倒れてしまう


「ぐはっ! ・・・エルさん!?」


「はい! エルです!」


カスピエルの服装はノースリーブで水色のワンピースだ


「ど、どうしてここに!?」


「えへ、紫苑君に会いに来ちゃいました...。」


カスピエルは満面の笑みでそう言った


「ぇ...ぁ...はぃ...!?」


「お兄ちゃーん! どうしたのー?」


「!!」


カスピエルは歩いてきた蒲公英を見つけた


刹那 カスピエルは地面を蹴って蒲公英に抱き着いた 抱き着かれた衝撃で蒲公英は後ろに倒れそうになる


しかしカスピエルは自分の体を回転させて背中から地面に倒れた 仰向けの状態で蒲公英を抱きしめて


「蒲公英ちゃああああああああああああああああああああああああああああん!! 会いたかったです!! 元気にしてましたか? もう! 蒲公英ちゃんかーわーいーいー! 離しませんよ! 絶対に離しませんから! 蒲公英ちゃん! うりうりうり~!」


カスピエルが蒲公英に頬ずりをする


「エ、エルさん?」


「そうですよ~? 蒲公英ちゃんのエルですよ~!」

















アルミサエルがローブ姿で下界に調査をしている時だった


「何...!? ここ...!」


アルミサエルがそこで見たものは腐敗し始めているいくつもの人間の死体だった


「下界でいったい何が起こっているの...!?」


















「ねーねーエルさーん。」


リビングに案内されたカスピエルの右袖を蒲公英が引っ張る


「何ですかー?」


「花火大会行こー?」


「花火大会? それは何ですか?」


「花火大会っていうのはね・・・えっとね、りんご飴とか焼きそばとか唐揚げがあるんだよ!」


「あれ? お祭りの時もそんな説明じゃなかったでしたっけ?」


「・・・お祭りと一緒!」


「いや、花火があるかないかだろ?」


紫苑が訂正した


「成る程...なんだか楽しそうですね!」


「やったー!」


「すみません、エルさん。」


「どうして謝るんですか?」


「その...いつも蒲公英の相手をして頂いて...。」


「私が2人と遊びたいんですから気にしないで下さい! それに...2人には色々とご迷惑をかけてしまいましたから...。」


「そんな! それこそ気にしないで下さい! 記憶が戻って本当に良かったです。」


「ありがとうございます。」


カスピエルは微笑む
























「ねーねー? あとどれくらい殺せばいいのー? 強ぼっちゃーん。」


狭山強が映画の撮影協力を依頼した女性が狭山強に聞く


「おいウェパル!! 強様になんて口の利き方だ!!」


「えー? だめー?」


「貴様ぁ...!!」


「オルニアス。 構わない。」


「強様!?」


「ウェパル、お前の力は大体分かった。 お前には天使を殺して欲しい。」


「天使ー? 天界に行けってことー?」


「いいや、天界に行く必要はないさ。 何故ならその天使は必ず下界に降りてくるからだ。」


「必ず下界に降りてくる? 本当に必ずなのー?」


「ああそうだ。 あの天使はどうやら僕を調べているらしいからな。」


「へー。 じゃあさー、その天使を殺したらーなにくれるのー?」


「貴様いったいどこまで...!」


強は右手でオルニアスを制した


「褒美か。 ウェパル、お前は何が欲しいんだ?」


「うーん...あなたと同じくらいの権限。」


「いいだろう。 天使の名はカスピエル 水色の髪の女だ。」


「あいあいさー! ウェパルちゃん行ってきまーす!」


ウェパルは部屋を出て行った


「強様、よろしかったのですか?」


「構わないさ。 僕を追う者を消せるなら。」



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