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本懐


カスピエルは長い水色の髪を風になびかせながら金色と銀色を基調とした城に到着した


それは熾天使・ウリエルの城だった 今からウリエルの城でカスピエルが熾天使に昇格した祝を行うのだ


メンバーはカスピエル、ウリエル、ミカエル、ガブリエル、ラファエル 全ての熾天使だ


カスピエルは熾天使達が待っている広間への階段を上(のぼ)る


「エルちゃーん! 早く―!」


「・・・。」


カスピエルは目を伏せたまま階段を上る


そしてカスピエルは階段を上り切り、目を伏せたままウリエルに言う


「・・・ウリエル様は死者を蘇らせることは出来ますか?」


「え? 急にどうしたの?」


「・・・。」


「ウリエルどころか俺達にだって出来やしないさ。 な? ミカエル?」


「・・・そうだな。 しかし何故そんなことを聞くのだ?」


「蘇らせたい人が2人居ます...。」


「カスピエル...人はいづれ死にます。 私達天使がそこに介入することは許されません。」


「・・・神様なら可能なのでしょうか?」


「エルちゃん、そこまでにしなさい。 視察の時に何があったかは知らないけれど、早く忘れた方があなたのためよ。」


「私のため?」


「ええ。」


「そんなことはない!!」


「エルちゃん!?」


カスピエルは顔を上げてウリエルを力の限り睨みつける


「私のためを思うなら! なぜあの時、紫苑君を忘れるように...! 私に思いを諦めるように言ったんですか!? 私は諦めたくなかった!! 紫苑君しか居なかった!!」


カスピエルは左手を自分の胸に当てる


「運命の剣!」


そう言ってカスピエルは左手を胸から離し、青白い光を放つ剣を取り出した


「エルちゃん...?」


「何をしてるんだカスピエル!?」


「神がそんな考えでなければ紫苑君と蒲公英ちゃんは死なずに済んだ!! だから私は復讐する! その神の考えに疑問を持たず従うあなた達も同罪だ!!」


カスピエルは剣でウリエルの胸を突き刺そうとする


ミカエルはウリエルを庇い、腕に剣が刺さる


「ぐっ...!」


「ミカエル!」


「もうおやめなさいカスピエル。 今ならまだ間に合います。」


カスピエルは剣をミカエルの腕から抜く


「まだ間に合う? もう終わりなんだよ!! 何もかも!!」


カスピエルはラファエルに斬りかかる


しかしラファエルはその剣の先を手で持って止めた


「なっ!?」


「確かにあなたの想い人は戻らないかもしれません。 ですがあなたの今の行動はまだ戻ることができます。」


「ふざけるな! 運命の書!!」


カスピエルは剣を持っていない右手でラファエルに触れようと手を伸ばす


「ラファエル! 危ない!」


ガブリエルがラファエルを庇い、カスピエルの右手に左肩を触れられる


金色の文字が浮かび上がる 『吹き飛ぶ』


ガブリエルは城の奥まで吹き飛ばされた


「まだだぁ!!」


カスピエルは今度こそラファエルに触れようとしたが手が止まる


「!?」


「天罰の酷使による負担が来たんだ...。 カスピエル、いくら熾天使とはいえこの前まで上級天使のお前が本気の熾天使を全員相手にするなど無謀だ。 お前の想いが、決心が変わらないというのなら退くがいい。」


「くっ...!」


カスピエルは翼で飛び去った


「私は...エルちゃんの...ためを思って...。」



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