見破っちゃいました!
カスピエルは天界の書庫にて本を読んでいる 勿論いつものように椅子の上で体育座りをしながらだ
「カスピエル様、先程から何の本を読まれているのですか?」
「んー? これはねー、『武器の使い方・天使編』」
「て、天使編...ですか?」
「うん。 神様がきっと私達天使のために書かれた本なんだよ。」
「な、なるほど...。」
「とりあえず剣と槍の使い方は読み終わりました。」
「しかし、使い方の本を読んだからといって武器が扱えるようになるのですか?」
「フッフッフッ...ミサちゃん、あなたは自分の師匠のすごさを知ることになりますよ。」
「は、はぁ...」
「それじゃあちょっと試してくるのでミサちゃん、お留守番してて下さいね。」
「ならば私もご一緒に・・・」
「だめですよ? 今度こそゆっくり休んでください。 いいですね?」
「・・・わかりました。」
カスピエルは天界の書庫をあとにした
カスピエルは噴水がある木々の場所へ来ていた 左手には木で作られた剣を持っている
「ここなら練習するのに最適ですね。」
「カスピエル様?」
カスピエルは背後から自分のことを呼ぶ声が聞こえたので、後ろを振り返った
「ミサちゃん? もう、休んでてって言ったのに~。」
「・・・そうでしたね。」
「・・・。」
「そういえばカスピエル様はアモンの奴を倒した時はどうやって倒されたのですか?」
「武器なんてなかったですし、殴って倒しましたよ。」
「・・・成る程。」
「私からも質問していいですか?」
「はい、何でしょうか?」
「あなたはいったい誰ですか?」
「な、何を言ってるんですか? 私はミサちゃんですよ?」
「違います。 ミサちゃんは自分のことを『ミサちゃん』 なんて言いません。」
「それは...今日からそう名乗ろうと思ったからです。」
「ミサちゃんは『悪魔の奴』 とは言わずに『悪魔・アモン』 と言うんですよ?」
「え?」
「言葉遣いがミサちゃんではないんですよ。 もう諦めたらどうですか?」
「・・・・・・さすがだよ。」
「やはりですか。」
「私は他の天使の真似をしてるんです...。」
「なんだ、そうだったんですか。 つまりあなたは真似が出来る天罰を試していたのですね。」
「はい。 私は手で触れた者の真似をすることができるんです。 ! そうだ、カスピエル様の真似もさせて頂けると嬉しいです。」
「いいですよー。」
天使がカスピエルに近づく そしてカスピエルの左肩に右手を近づけた
「ああ、そういえばまだ名乗っていませんでしたね。」
「そうでしたね。」
天使の右手はカスピエルの体に痛みを与えた 気絶しそうな位の凄まじい痛みだ カスピエルは倒れた
「私の名前は『オルニアス』 だ。」
「!? あく・・・ま・・・!?」
「バイバイ天使さん。 いや、もう天使じゃないか...。」
オルニアスは軽くジャンプしてカスピエルの背中を両足で踏みつけた 地面はひび割れ崩れた
「うがあああああああああああああああああああああああ!!」
カスピエルの悲痛な叫びは崩れる地面と共に落ちていく
「ハハハ! アバドンの奴、とんでもない力を貸してくれたもんだぜ!」
「・・・・・・。」
体が熱い・・・頭も割れるように痛い・・・私は・・・
「あばよ!」
オルニアスは空中で浮かぶ
「・・さん! ・ルさん!」
カスピエルはゆっくりと目を開ける
「!! エルさん! よかった! 気が付いたんですね!」
カスピエルの目の前には紫苑が居た
「エルさん? 大丈夫ですか?」
「あうー?」
「え?」




