報告しちゃいました! その2
ガブリエルの城の造りはミカエルの城と同じであった カスピエルとアルミサエルが案内されたのはかつてカスピエルが『上級天使への昇格』と『天罰・運命の書の授与』を伝えられたミカエルの城の大広間と全く同じ部屋だった 広さも色も円形テーブルまでもがそれと同じであった
ガブリエルは椅子に座り、カスピエルとアルミサエルに椅子へ座るように促す カスピエルとアルミサエルはガブリエルの反対側の椅子に座った
「それじゃあカスピエル、話してもらおうか。」
「はい。 まず私は悪魔・アモンとの関わりから調査することにしました。 だからアモンに憑依されていた者から話を聞くため、その者がどこにいるのか情報収集しました。」
「いったい誰から?」
「女子高生からです。」
「ほう、なぜ?」
「女子高生は流行に敏感なので手っ取り早いと思ったからです。」
「成る程。」
「友達を装って話を聞こうとしたのですがやむを得ず強行手段に出てなんとか情報を聞けました。」
「おいちょっと待て、強行手段ってお前いったい何をしたんだ?」
「運命の書で友達になりました☆」
「力のことをばれてないならいいがな...。」
「そこは大丈夫です。 それでアモンに憑依されていた者は病院に入院していました。」
「・・・。」
「話を聞くとアモンに憑依されていた時の記憶はあったそうです。 つまり、悪魔に憑依されても記憶の欠如は発生しないということが分かりました。」
「ほう。 それは必ずしも悪魔に体のすべてと意識を乗っ取られるという訳ではないということだな?」
「はい。 そしてここからが重要な情報なのですが、どうやら悪魔の召喚方法を教えた人物がいるそうです。 その者の名前は『狭山強』 というらしいです。」
「狭山強? 人間か?」
「恐らく。」
「・・・。」
「以上が今回の調査で得られた情報です。」
「・・・分かった、ありがとう。 しかし悪魔の召喚方法を知っている人間がいまだに居たとはなぁ...。」
「かつてはあったんですか?」
「ああ。 昔、て...悪魔達が下界に降りた時に教えたことがあったんだ。 神様が自ら記憶を消したそうだが...考えられるとするなら記録していたのかもしれないな。」
「それを代々受け継いだってことですか?」
「そうなるな。」
「・・・私は引き続き下界で狭山強を捜そうと思います。」
「待てカスピエル。 念のため神様にこの件をご報告して判断を仰ぐ。 それが決まり次第知らせるからそれまで休んでいてくれ。」
「分かりました。」
「カシエル!」
ガブリエルがそう言うと、大広間の部屋の外から緑色の短髪の天使がドアを開けて入って来た
「はい!」
「この2人を外までお連れしなさい。」
「はい、分かりました。」
カシエルはカスピエルとアルミサエルを外まで案内した
「カシエルさん、ありがとうございました。」
カスピエルは微笑んだ
「い、いえ...。」
「何を照れているのですかカシエル。 上級天使に対して失礼でしょう?」
アルミサエルが不満そうに言う
「も、申し訳ありません!」
「そ、そんな...大丈夫ですよ! ミサちゃんもちょっと言い過ぎですよ。」
「し、しかし...。」
「というかお二人は知り合いなんですか?」
「はい、同期みたいなものですね。」
「一緒にされるのは少し不服ですが...。」
「もう、ミサちゃん? そんなこと言っちゃダメですよ?」
「はい...。」
「それじゃあ私達は帰りますね。 カシエルさん、またお会いしましょう。」
「はい!」
カスピエルとアルミサエルは帰った




